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益安大君の遺影が盗難から18年ぶりに一族の懐に

益安大君の遺影が盗難から18年ぶりに一族の懐に

Posted October. 11, 2018 08:21,   

Updated October. 11, 2018 08:21

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文化財の窃盗犯に奪われた「益安(イクアン)大君の遺影」(写真)が18年ぶりに全州李(チョンジュ・イ)氏の一族に返還される。文化財庁は2000年、全州李氏の一族から盗まれた「益安大君の遺影」(忠清南道文化財資料第329号)の1点を先月取り戻したと、10日明らかにした。

忠清南道論山市連山面(チュンチョンナムド・ノンサンシ、ヨンサンミョン)にある全州李氏一族の遺影閣の内部に祭られていた益安大君の遺影は、2000年1月に窃盗犯に盗まれ、韓国国内の文化財ブローカーが購入して日本に不法搬出した。以後再購入する形に偽装して韓国内に搬入された。昨年、このような情報を入手した文化財庁の犯罪取締チームが約1年間捜査の末、先月遺影を回収した。

回収された益安大君の遺影は、太祖・李成桂(イ・ソンゲ)の三男である李芳毅(イ・バンウィ、1360~1404)の肖像画だ。朝鮮時代の図画署画員である張得萬(チャン・ドゥクマン、1684~1764)が原本を参考にして描いた模本と推定される。文化財庁は、「朝鮮時代の士大夫肖像画の典型的画法を込めており、父子である太祖・李成桂の御眞(王の肖像画)と兄弟関係である政宗(チョンジョン)、太宗(テジョンの姿も類推して見ることができるので、その価値が高い」と説明した。


柳原模 onemore@donga.com