Go to contents

家事労働の価値は1時間当たり1万569ウォン

家事労働の価値は1時間当たり1万569ウォン

Posted October. 10, 2018 08:07,   

Updated October. 10, 2018 08:07

한국어

通勤どころか週末も、休暇もない。食べさせたり、洗ったり、寝かせたり…。「子供の面倒を見るくらいなら、炎天下で豆畑の草取りをする」という昔話のように、外に出て働くほうがましだろうと思う。合間を見て掃除をしたり、洗濯し、買い出しをして食事の準備まですると、食事を抜くのが常である。出産休暇を振り返ってみると、家事がきついことよりも、対価がないという点で落胆が大きかった。給料の話ではない。認定のような補償が伴わなかった。だから「家事労働の社会学」を発行した英社会学者・アンド・オークリーは、「家事労働は自我実現を抑制する」と主張した。

◆統計庁が初めて家事労働の経済的価値を評価して、8日発表した。子供のケア、ランドリー、清掃など59項目の家事労働を金に換算したところ、年間361兆ウォン、国内総生産(GDP)の24.3%を占めた。東亜(トンア)日報がこのデータをもとに推定してみると、専業主婦の家事労働の価値は給料で190万ウォン。家事労働評価額(1時間当たり1万569ウォン)を受け取って、一日に6時間働くと仮定した。その程度では家事ヘルパーや子供ヘルパーを雇うことすら難しいが、家事労働の生産性を認めたという点では意義がある。

◆これまで通貨で交換されていない女性の家事は、男性の外の仕事に比べて価値のないこととして片付けられた。1960年代の女性運動の影響で家事労働の価値が再評価され、1990年代に入って、世界女性大会を中心に無給家事労働を政府の公式統計に反映すべきだという勧告が出た。英国、フランス、スイスなどが統計を作成しており、韓国が今年初めて発表した。

◆1人当たりの年間家事労働の評価額が女性は1077万ウォン、男性は347万ウォンと集計されたのは、女性が男性より3.1倍も家事労働をするという意味である。「妻干ばつ」の著者アナベル・クラブは、成功した男性には妻がいるが、成功した女性に妻(専業夫)が珍しいという統計を耳にし、「妻は経済的恩恵だ」と主張した。女性たち、特に働く母親たちが「私も妻がいればいいのに」というのも、このためだろう。夫婦がお互いに「妻」になってあげ、感謝と尊重を表現するとき、家事労働が適正な価格を受けて平等な交換が起こるだろう。


禹慶姙 woohaha@donga.com