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朝鮮時代のミイラの肺から寄生虫を初発見

朝鮮時代のミイラの肺から寄生虫を初発見

Posted September. 21, 2018 09:01,   

Updated September. 21, 2018 09:01

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韓国国内では初めて朝鮮時代のミイラの肺から肺吸虫(哺乳類の肺に寄生する寄生虫)と肺吸虫の卵が発見された。ミイラの肺から寄生虫が発見されたのは、世界的にもなかなかその事例がない。今まで朝鮮時代の歴史書でよく出てきた喀血(血を吐く)の主な原因を結核菌と推定したが、今回の発見で、朝鮮時代に肺吸虫が存在したことが確認された。肺吸虫は、カニやザリガニ、淡水魚などを刺身や十分火を通していない状態で食べた時に感染される寄生虫で、喀血や胸の痛みなどを誘発する。

高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院病理科の金漢謙(キム・ハンギョム)教授チームは、2016年、京畿議政府市(キョンギ・ウィジョンブシ)で発見されたキム・ウイジョン(仮名)ミイラの肺組織を顕微鏡で精密観察した結果、異常に見える左肺からミイラになった肺吸虫の成虫と数多い卵を発見したと、18日明らかにした。卵を抱いた成虫の断面は5ミリであり、卵の長さは0.08ミリだった。金教授チームは、キム・ウイジョン・ミイラの肺を切り離して80個余りに切った後、1年以上顕微鏡で観察した。

金教授は、「朝鮮時代の王の中で、成宗(ソンジョン)と憲宗(ホンジョン)、哲宗(チョルジョン)などが肺結核で死亡したことが知られている」とし、「しかし肺結核は、通常は栄養状態が良くない人がかかる病気だ。栄養状態が良かったはずの朝鮮時代の王たちが喀血をして死亡したからといって、必ずしも肺結核にかかったと断定することはできないことが、今回のミイラの肺吸虫発見の意味の一つだ」と語った。

キム・ウイジョン・ミイラは2016年に議政府で発見された男のミイラで、高麗大学医学部病理教室と解剖学教室、国立科学捜査研究院などが協力して、このミイラの健康状態や死因などを明らかにするため、2年以上も調査を進めている。

キム・ウイジョン・ミイラは死亡当時、40代前半か半ばと推定され、肥満体型に内臓肥満と脂肪肝、肝硬変の症状があったと思われる。また、心臓の動脈硬化症状も見つかった。したがって、このミイラの死亡原因は、肺吸虫感染による肺損傷と肝硬変、心臓病などが複合的に作用したものと推定される。

金教授は、「朝鮮時代のミイラは、私たちの大切な医学的遺産だ」とし、「徹底した管理と体系的かつ精密な調査を通じて韓国人の病気の歴史を探ることができる」と強調した。さらに、「にもかかわらず、医学的価値の高い『坡平尹(パピョン・ユン)氏母子のミイラ』や『鶴峰(ハクボン)将軍ミイラ』などが、行き場を見つけられず、病院解剖学教室の冷凍庫に保管されている」とし、「国立博物館などの国家機関で保存して、医学的価値を長い間つなげていってもらいたい」と話した。


李眞漢 likeday@donga.com