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迎賓館に案内した金正恩氏、「発展した国に比べればお粗末」

迎賓館に案内した金正恩氏、「発展した国に比べればお粗末」

Posted September. 19, 2018 09:08,   

Updated September. 19, 2018 09:08

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、首脳会談開始前、突然「密談」を行った。宿泊先の百花園招待所に移動する車の中でだ。

文大統領は18日午前10時頃、平壌(ピョンヤン)の順安(スンアン)空港に到着し、歓迎式の後、夫人の金正淑(キム・ジョンスク)氏とともに国内から空輸した防弾車のベンツに乗って空港を後にした。正恩氏と夫人の李雪主(リ・ソルジュ)氏もベンツに搭乗して移動した。

それぞれ車で平壌(ピョンヤン)市内に向かっていたが、両首脳の車は、平壌市内中心地に入る入口、3大革命展示館がある西城(ソソン)区域のポドゥナム通りで停車した。文大統領と正恩氏は車から降りて、沿道で歓迎する人々に挨拶をした後、北朝鮮側が準備したパレード用のオープンカーに乗った。

カーパレードの間、立って手を振った南北首脳は、沿道の人々がまばらになると、後部座席に乗って一緒に迎賓館まで移動した。車の中には運転手とチュ・ヨンフン大統領警護室長だけが乗っていた。今回の会談の目標を「金正恩氏と胸襟を開いて多くの話をすること」と明らかにした文大統領と正恩氏の初めての単独会合が車の中で約30分間行われたのだ。2000年の1回目の南北首脳会談の時は、金正日(キム・ジョンイル)総書記が金大中(キム・デジュン)大統領を順安空港で出迎えた後、百花園迎賓館まで同行し、50分間密談した。

文大統領と正恩氏は4月27日の1回目の首脳会談で、同席者も録音機もなく30分間ほど「徒歩橋」密談をした。今回の「30分間の車両密談」でも、両首脳が議題にしばられず自由に歓談を交わしたとみえる。特に、米朝非核化対話の再開に向けた接点を見出すことが3日間の平壌首脳会談の成否を分ける最大の課題であるため、互いの考えを推し量る話が交わされたかも知れない。

同じ車に乗って、百花園招待所内の迎賓館に到着した文大統領と正恩氏は、金正淑氏、李雪主氏と歓談を交わした。正恩氏は笑って「発展した国に比べればお粗末だ。レベルは多少低くても、できる限りの誠意を尽くした」と話した。4月の板門店(パンムンジョム)首脳会談で「文大統領が来られる時、正直に言って心配なことが、北朝鮮の交通が不備で不便なことだ」と発言したが、今回も率直に心の内を吐露した。正恩氏は、「5月に文大統領が板門店に北朝鮮側地域に来られたが、場所と環境のためちゃんとした出迎えができなかったことがずっと心に引っかかっていた。そのため今日を待っていた」とも述べた。これに対して文大統領は、「平壌市民が熱烈に歓迎してくださり、胸が熱くなった。韓国の国民も感動し、感激するだろう」と応えた。


ムン・ビョンギ記者 weappon@donga.com