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南北共同で国連に送った「板門店宣言」の英訳をめぐり論議

南北共同で国連に送った「板門店宣言」の英訳をめぐり論議

Posted September. 13, 2018 08:51,   

Updated September. 13, 2018 08:51

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韓国と北朝鮮が最近、国連加盟国に配布した「板門店(パンムンジョム)宣言」の英訳で、「年内に終戦宣言をすることで合意した」と明記され、議論が起きている。板門店宣言の原文は、「年内の終戦宣言に向けて南北米3者または南北米中4者会談を積極的に推進していくことで合意した」となっているが、突然これを変えて南北間で終戦宣言を年内に行うと釘をさしたのだ。外交関係者の間では、トランプ政権が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の非核化の意思を具体的に確認しなければ終戦宣言を検討することはできないという原則を維持しているにもかかわらず、韓国政府が平壌(ピョンヤン)南北首脳会談を控え、北朝鮮の意図に合わせて文面を変えて国連に提出したため、韓米協力に悪影響を及ぼすのではないか懸念している。

南北が6日に国連に共同で提出した板門店宣言の英訳で、平和体制に関する第3条3項は、「(南北は年内に終戦宣言をすることで合意した(agreed to declare the end of war this year)」となっている。休戦協定の平和協定への転換と3者あるいは4者会談開催の部分は「推進する(promote)」という表現を使って別に明記されている。

これは、4月の南北首脳会談が終わった後、大統領府が配布した板門店宣言の英訳とは異なる。

大統領府の英訳は、韓国語の原文の通り、年内の終戦宣言に向けて3者あるいは4者会談を「積極的に推進することで合意した(agreed to actively pursue)」となっている。

特に、国連に提出された板門店宣言の英文本は、北朝鮮側の英文本とほぼ一致しており、論議が加熱している。北朝鮮の朝鮮中央通信は英文版で、「南北は年内に終戦宣言をすることで合意した(The north and the south agreed to declare the end of war this year)」と明記している。米国の代表的な韓半島専門家の1人である米タフツ大学のイ・ソンユン教授は11日、「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)とのインタビューで、「南北がこのように(板門店宣言と)異なる内容が含まれているものを国連に提出したのは問題」と指摘した。


イ・ジョンウン記者 lightee@donga.com