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習近平氏の訪朝説、北朝鮮非核化の構図を揺さぶってはならない

習近平氏の訪朝説、北朝鮮非核化の構図を揺さぶってはならない

Posted August. 20, 2018 08:50,   

Updated August. 20, 2018 08:50

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中国の習近平国家主席が来月9日、北朝鮮政権樹立70年に合わせて北朝鮮を公式訪問する予定だと、シンガポールのザ・ストレーツ・タイムズが18日付で報じた。中国政府は事実確認を拒否したが、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の3回の訪中に対する答礼訪問が予定されたに相違ない。中国最高指導者の訪朝は、胡錦濤前主席の2005年の訪朝以来13年ぶり。中国は、最近訪中した韓国の国会議員に「4者終戦宣言」の参加を米国に提案したことを明らかにした。韓半島問題の当事者であることを主張し、積極的な役割を果たすという意志を表現したのだ。

中国はこれまで、「北朝鮮核問題は米朝問題。中国と結びつけてはならない」と「中国責任論」に距離をおいてきた。その中国が、今年初めに韓半島情勢が急変して「中国外し」論議が起きると、「韓半島問題の当事者として積極的な役割を果たす用意がある」とし、韓半島平和協定の締結だけでなく韓国戦争の終戦宣言にも参加する考えを公式化した。役割を果たさなければならない時は抜けて、事が少しうまくいきそうになると出てくるなら、割り込みと言わざるを得ない。

このような中国に米国は疑惑の眼差しを向けている。トランプ米大統領は最近も、「北朝鮮との関係が中国のせいで多少傷ついた」と述べた。米中貿易戦争でコーナーに追い込まれた中国が、北朝鮮を動かして非核化の進展を遅らせているという疑いだ。特に米国では、中国が対北制裁の裏口を開けて、国際協力体制を妨害しているという不満が起こっている。このような状況で、習氏が北朝鮮の同盟誇示の式典に出席するなら、米国の不信はさらに深まるほかない。

 

中国は、韓国戦争参戦国であり休戦協定署名国だ。その中国を韓半島問題の議論から排除することは当初から無理だったが、中国の消極的態度と北朝鮮の中国排除の主張が相まって、中国不参加を既成事実としていた。今からでも中国の参加を前提に、非核化と平和体制プロセスを講じなければならない。そのためには、中国がまず、北朝鮮の完全な非核化目標、そしてこれに向けた対北制裁継続の原則に揺らぐことがないと約束しなければならない。