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走行中に火災起きたKTX、終点着30分後には上り線で運行継続

走行中に火災起きたKTX、終点着30分後には上り線で運行継続

Posted August. 18, 2018 07:13,   

Updated August. 18, 2018 07:13

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ソウル発浦項(ポハン)行きの高速鉄道(KTX)の客室で、走行中に火災が起きた。韓国鉄道公社(コレイル)は安全規定上、該当客車を運行から除外しなければならないが、ソウルに戻る上り線にもそのまま投入した。

鉄道業界とコレイルなどによると、16日午後12時40分、ソウルを出発して浦項に向かったKTX463便の15号車の天井から午後2時頃煙が出て炎が飛び始めた。これを見た乗客たちが客車内のインターホンで列車チーム長と乗務員に通報し、不安を感じた一部の乗客は消火器を持って火を消そうとした。列車チーム長と乗組員は、車両の照明ソケットで出火しことを確認後、客車の電源を切って乗客10人を別の車両に避難させた。

コレイルの安全規定は、列車で火災が発生した場合、最寄りの駅に停車して代替列車に交換したり、後続列車に乗客を乗り移さなければならないと定めている。また、火災が起きた列車は近くの車両基地で点検や修理を受けることが義務付けられている。KTX京釜(キョンブ)線の場合、五松(オソン)駅に代替列車が常時待機している。

しかし、コレイルはこの列車を目的地の浦項までそのまま運行し、到着30分後の午後3時30分には再びソウル行きの466便に投入した。上り線で該当客車のチケットを予約買いしていた乗客12人は、燃えるにおいがひどいうえ、火災の起きる危険があるとして隣の車両である16号車などに移動させた。コレイルはソウル駅到着後、火災の原因が客車の蛍光ソケットの接触不良であることを突き止め、新しいソケットに交換した。

匿名を求めた鉄道業界の関係者は、「高速で走行するKTXの特性上、小さな火事の危険でも、これを抱えて運行する場合、大きな被害につながる可能性がある」とし、「安全規定に従って別の便を投入すべきだった」と指摘した。コレイルで列車整備を担当する関係者は、「列車を釜山車両基地に移動させて点検しなければならないが、30分後の上り線の出発時間に間に合わせようと、臨時の措置だけを取った後、運行に投入したとみられる」と話した。

これに対してコレイルの関係者は、「東大邱(トンテグ)駅に停車したときに火災の原因を把握し、その後、火が出た車両の電源を遮断してから運行したため、安全に問題はないと判断したので、代替便を投入しなかった」と明らかにした。5分ほどに過ぎない東大邱駅での停車中に火災の原因を正確に把握するのは難しいという指摘に対しては、「開運以来今まで培ってきたノウハウがあるので(火災の原因が何か)すぐ分かる」と語った。


姜聲煇 yolo@donga.com