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旅立つ船

Posted August. 11, 2018 09:03,   

Updated August. 11, 2018 09:03

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朴龍喆(パク・ヨンチョル)は生前に詩集を出すことができなかった。留学から帰って来て結婚もしたと言われるが、どこか仕事に就いて金を稼いだ経験がない。目標と言っても文学しかなかったので、文芸誌を作って、人の詩集を出版した。本人は稼げない中でも、自腹を切って文学活動を続けたという。おそらく家族は随分と気をもんだことだろうが、おかげで我々は品のある文芸誌や詩集という遺産を受け継ぐことができた。

彼の略歴を読んでいると、朴龍喆という人物は実に高邁で優雅な人だったんだなと感じる。近代に精神的貴族がいるとすれば、こういう人のことだろう。彼が残した文学的遺産を考えると、もう少し長く生きてもらいたかったという悔やみが残る。1938年に結核で亡くなったが、もっと生きていれば自分の詩集も出しただろうし、代表的な詩ももった増えていただろう。

朴龍喆の代表詩「旅出す船」は、今も衰えない魅力を秘めている。この詩が最も身近に感じるのは若い人たちだろう。花より美しいという若き日は、最もつらく、苦しい時期だ。加齢した人なら若ささえあればと言うけど、若者たちは若さしかないために涙ぐましい。朴龍喆の生前に、あの過酷な時期にもそうだったけど、今なおそうだ。願わくは、素敵な時代が訪れて、若者たちがこの詩を自分の話のように読まないようになってほしい。

文学評論家