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キム・セヨンがLPGAツアー最少ストロークと最多アンダーパを記録、ソーンベリークリーク・クラシック

キム・セヨンがLPGAツアー最少ストロークと最多アンダーパを記録、ソーンベリークリーク・クラシック

Posted August. 10, 2018 10:11,   

Updated August. 10, 2018 10:11

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キム・セヨン(25=未来アセット)のサインには、この間から数字『31』が追加されている。2011年にプロデビューして以来使ってきたサインを変えたことには、特別な意味がある。米女子ツアー(LPGA)の72ホール歴代最少ストロークと最多アンダーパ記録を達成したことを記念するためだった。先月のソーンベリークリーク・クラシックで、通算31アンダー257で優勝した。

ゴルフ歴史の一ページを飾ってから海外ツアーに専念し、先週末に帰国したキム・セヨンは9日、ソウル鍾路(チョンノ)区にある喫茶店で応じたインタビューで、「新しい記録に向けた挑戦は、フィールドで大きなモチベーションになる。今後は58打を打ってみたい」と話した。アニカ・ソレンスタムが保持しているLPGAツアー18ホールでの最少ストローク記録である59打も破りたいと気合を入れたものだ。米男子ツアー(PGA)18ホール記録はジム・ヒューリックが2006年に打ち立てた58打。

新記録達成後に各国の選手たちから祝福されたのはもちろん、有名税も支払った。「タイ選手(ティダパ・スワンナプラ)と彼女のキャディーまで寄ってきてメンタル管理の秘訣を訊かされました。それから、その選手はマラソンクラシックで優勝を果たしたんです」。

キム・セヨンは初めて米国のゴルフチャンネルと生中継でインタビューもした。LPGAツアーは、キム・セヨンが記録達成の際にはめた手袋とボールを記念館に永久保存することにした。

最終日は決まって赤色のパンツを着るキム・セヨンは、試合終盤に決定的なホールインワンやイーグルで劇的に逆転優勝を飾ることが多い。そこからつけられた異名が「逆転の女王」。一度勢いに乗るとなかなか冷めることがなく、一気にスコアを伸ばすのに長けている。

こうした活躍について、キム・セヨンは「新記録を達成するときは、毎ホール新しい気持ちで臨もうとしていますね。以前は気持ちのコントロールがうまく行かなかったんだけど、今は冷静になる要領が身に付きました」と語った。

2年前からアーチェリー代表をサポートしているスポーツ心理学博士のキム・ヨンスク氏からメンタルトレーニングを受けたことが大きく役立ったという。「アーチェリーとゴルフは自然の影響を大きく受けて、自分自身との闘いという点で共通しているんです。1発を争うように、1ショットが重要じゃないですか。過ぎたことは忘れて、先にやらなければならないことに集中できるようになりました」

キム・セヨンは今シーズンのメジャー大会で相次いで20位に入れず大きく失望した。「メンタル関係の動画を何十本も見ましたけど、結論はみな一緒でしたね。うまくいかないことに執着しないで、自分にできることだけを考えようと。肯定の力を信じるようになりました」

13日に米国へ出国するキム・セヨンの残りシーズンの目標は2勝を追加すること。LPGAツアー通算7勝を挙げたが、まだメジャー戦のタイトルがはい。来月開かれるシーズン最後のメジャー戦、エビアン選手権で悲願を果たしてから10月に仁川(インチョン)で開催されるKEBハナ銀行選手権を制するのを最上のシナリオに想定している。「自分の記録もいつか誰かによって破られるでしょう。でも、また新しい記録を打ち立てるために頑張れば優勝をついてくるんじゃないですかね。もっと熱くなりたいです」


金鍾錫 kjs0123@donga.com