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W杯決勝戦に警察官の姿で乱入した4人は?

W杯決勝戦に警察官の姿で乱入した4人は?

Posted July. 21, 2018 08:24,   

Updated July. 21, 2018 08:24

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15日(現地時間)、ロシア・モスクワのルジニキ スタジアムで行われたサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会決勝フランスークロアチア戦で、後半7分頃、警察官の姿をした女性3人と男性1人がピッチに乱入し、試合が中断した。警備員に連れて行かれた彼らの正体は、ロシアのパンクバンド「プッシー・ライオットト」のメンバーだった。1-2でリードされていたクロアチアが逆襲のチャンスだったので、「試合の流れを台無しにした」という非難は避けられない。翌日、モスクワの裁判所は、許可なく警察官の服を着てスポーツ大会の観覧客のルールを違反した容疑で、彼らに15日間の拘留決定を下した。さらに、彼らは今後3年間、ロシアで行われるスポーツイベントに参加できなくなった。

彼らはなぜ警察官の姿でW杯決勝戦を妨害したの。プッシー・ライオットは、プーチン大統領をはじめ世界が見ている前でロシアの人権侵害の現実を告発したかったと明らかにした。ピッチに乱入した男性、ピョートル・ベルズィロフさんは、警察官の服を着た理由について、「政府が警察の姿で人々の暮らしを侵害している現実を見せたかった」と説明した。プッシー・ライオットは事件直後、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)に投稿した声明で、「すべての政治犯を釈放せよ」、「(SNS上で)『いいね』を押したという理由で監獄に閉じ込めるな」など6つの要求事項を公開した。事件2日後の17日、プッシー・ライオットはユーチューブに新曲「Track About Good Cop」を公開し、拘束されたメンバーの釈放を要求した。

今回の事件のように、プッシー・ライオットは公共の場所で反政府ゲリラ・パフォーマンスをしたり、政治的なメッセージを歌詞に含めた歌を公開する方法で、ロシア政府に抵抗する。フェミニズム、LGBT(性的マイノリティ)の権利擁護、反プーチンが主な内容だ。2011年8月にモスクワで結成したこのグループは、パンクロックバンドで知られているが、芸術集団に近い。フェミニズムや反権威主義を擁護するミュージシャンや芸術家が属している。正確な人数は確認されていないが、約11人と推定されている。目と口にだけ穴があいたマスクやタイツが彼らの象徴だ。

プッシー・ライオットが、「反プーチン」のシンボルに浮上したのは2012年2月21日。当時はプーチン氏の3選が確実視された3月のロシア大統領選を目前にした時だった。モスクワの救世主キリスト大聖堂に潜入した5人のメンバーは、「女人禁制の区域」である中央祭壇に上がった。「聖母マリア、どうかプーチンを追い出してください」と歌を歌って踊り、1分で警備員に追い出された。しかし、彼らのデモの映像はユーチューブで大きな話題になった。その後、彼らのうち3人は警察に逮捕され、モスクワの裁判所で「宗教的嫌悪によるフーリガン行為」との罪で懲役2年の刑を宣告された。

裁判所の政治的判決に対して西欧世界が反発した。国際アムネスティは彼らを良心犯と認定し、マドンナやポール・マッカートニー、スティングなど世界的な歌手もプッシー・ライオットを擁護した。17日、欧州人権裁判所は6年前のこの事件に対して欧州人権保護条約違反とし、ロシア政府がこれらに賠償するよう判決を出した。

プッシー・ライオットは、従来の意味の「アルバム」を発売したことはないが、インターネットを通じて着実に自分たちの音楽を伝えている。3月のロシア大統領選の前日には「選挙」という曲を発表し、大統領選は偽りであり、次の任期6年間も政府に対抗する考えを明らかにした。2016年の米大統領選前には「米国を再び偉大に」という曲で、トランプ米大統領の女性卑下と反移民政策を批判した。


ウィ・ウンジ記者 wizi@donga.com