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米国が中国に2千億ドル追加関税爆弾、輸出跳躍の機会に

米国が中国に2千億ドル追加関税爆弾、輸出跳躍の機会に

Posted July. 12, 2018 08:59,   

Updated July. 12, 2018 08:59

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米トランプ政権が10日(現地時間)、2千億ドル(約223兆2000億ウォン)規模の中国産輸入品に10%の関税を追加賦課すると発表した。今月6日に340億ドル分に25%の関税を課すとして貿易戦争の第一次爆弾を放つや、中国が直ちに同規模で応戦した。すると米国は、はるかに大規模の第二次関税爆弾を放ち、貿易戦争を拡大させたのだ。

米国が予告した通り、今月中に関税賦課対象になる160億ドル分まで含めると、計2500億ドルの中国産輸入品に対して高率の関税が賦課される。これは、中国の対米輸出額5055億ドルのほぼ半分だ。米通商代表部(USTR)が今回明らかにした第二次関税賦課の対象品目はかばん、衣類、テレビ、フラットパネルディスプレイなど計6031品。中でもUSTRが主要ターゲットとするのは、中国政府が推進している先端製造業育成プロジェクト「中国製造2025」関連の品目で、自動運転車の人工知能(AI)など第四次産業革命関連の製品だ。

米中双方の500億ドル規模の関税だけでも、韓国国内輸出の年間3億3400万ドルの減少が予想されるという産業研究院の分析が出たばかりなのに、2500万ドル規模にまで拡大する場合、被害は計り知れない。直ちに、中国に中間材を輸出する韓国企業に深刻な打撃となるだろう。中国は、韓国の輸出1位の国家であるうえ、対中輸出のうち部品など中間材の割合が80%を占める。

 

しかし、今回の世界貿易戦争は避けられないため、危機を機会に変えることも検討しなければならない。中国市場に対する中間材輸出から脱し、高付加価値の完成品に輸出品目を拡張する機会にしなければならない。米国でフラットパネルディスプレイのように中国産と競争をする一部品目で韓国産が市場を拡大する良い機会でもある。何より先端産業分野で中国に追撃されている韓国としては、米国が中国の先端製品の足を引っ張っている間に韓国の競争力を高める時間を稼ぐことができた。韓国はこれまで外部の経済危機を経済体質改善の契機にしてき。今回の貿易戦争も反転の機会にすることができる。