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スマートICの白紙化

Posted July. 12, 2018 08:59,   

Updated July. 12, 2018 08:59

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「営業の女王」で知られている韓国演歌歌手のチャン・ユンジョン氏は「ICの女王」の異名を持つ。諸島を除いて全国津々浦々を回る営業では通らないICがないくらいだからだ。「高速道路」と言えばまず浮かぶ単語は料金所のインターチェンジであろう。1969年、国内初の高速、京仁高速道路が開通し、収受係による料金徴収システムが開始された。

◆それから半世紀、ICの有人システムは依然として存在している。全国ICに取り付けられた1.65㎡(約0.5坪)のブースの中、6700人のスタッフが1日3シフト8時間労働で平均2000台の車両を処理している。2000年、初めて導入されたハイパス(自動料金収受)システムは2007年12月、全国に拡散、現在の利用率は79.1%に及ぶ。これをもう一段階進化させたシステムがスマートIC(全面ノンストップ料金収受システム)だ。専用車路もなく、時速100㎞で走っていても車両ナンバーを認識、通行料が自動的に決済されるシステムだ。

◆2020年完全導入を予定していたスマートICにブレーキがかかった。国土交通省は4日、全国民間資本の高速道路運営会社を対象に説明会を行う中、現金収受システムも現在同様維持しつつ、事前登録を行った車両に限ってスマートICを利用できるようにすると明らかにした。スマートICを導入することで通行のスピードアップ30%以上、期待される社会的便宜は2000億ウォンに上ると言ったものの、事実上の白紙化だ。その理由の一つとして有力なのが韓国道路公社で管理する収受員の働き口の激減だ。実際、ハイパス導入の際、2600人余りの失業者を出した。

◆米国ロボット研究者であるハンス・モラベックは「人間にとって難しい問題がロボットには簡単で、人間が簡単にできることがロボットには難しい」と言った。いわゆる「モラベックのパラドックス」だ。だからこそ長い目で見て人間の長所と力を最大限伸ばし、他方ロボットや機械が得意な分野は生かしていく方向へ、雇用の維持、創出を手がける必要がある。無人化の波が至る所で激しさを増している中、高速道路のインターチェンジとていつまで避けられると思ってはならない。


コ・ミソク記者 mskoh119@donga.com