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演習中止・改革漂流・綱紀弛緩…軍はどこに行くのか

演習中止・改革漂流・綱紀弛緩…軍はどこに行くのか

Posted July. 11, 2018 09:20,   

Updated July. 11, 2018 09:20

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政府は10日、来年から韓米合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン(UFG)」を韓国単独の太極乙支演習と韓米連合フリーダム・ガーディアン演習に分離して実施すると明らかにした。北朝鮮との対話局面の中、UFG演習の中止が決定されたことを受け、韓国政府が主管する民官軍合同乙支演習もひとまず今年は中止し、来年からはUFG演習から切り離して韓国軍の太極演習と共に実施するという。さらに、今年の太極演習は10月の護国演習と連携して実施する計画だ。

軍演習の統・廃合は一見、北朝鮮の核交渉とは関係なく韓国軍単独の演習は継続するという意思の表れともみえるが、韓米合同軍事演習中止の長期化や廃止の可能性に備えたのではないかという観測が流れている。最近、非核化交渉が膠着状態に陥ると、米国では韓米合同演習の再開を要請しているが、韓国はむしろ韓米同盟の分離を準備するような様子が見受けられる。今後、核交渉が決裂して韓米合同演習が再開する場合、混乱が避けられないうえ、北朝鮮には合同演習の永久中止という誤った信号を送るのではないか心配だ。

韓半島の対話気流の中で出される軍関連の措置は、紛らわしいメッセージを与える。特に失踪した国防改革は、方向を失った韓国軍の現住所を物語る。当初5月に確定する予定だった「国防改革2.0」はまだ最終案もできていない。このため、当初今年に予定された1・3軍統合地上作戦司令部の創設計画は、来年に延期になった。兵力の縮小と服務期間の短縮は予定通り推進するというが、北朝鮮の核・ミサイルに対応する「3軸体系(キルチェーン・ミサイル防衛・大量報復)」構築は縮小の可能性が高い。にもかかわらず戦時作戦統制権の返還は操り上げるという。

このような混乱の中、指揮部まで中心をつかめずにいる。北朝鮮が非核化にエンジンもかけていない状況で韓国軍が武装解除をすることはあってはならないが、指揮部は何の原則もなく、右往左往している。宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官の「口」からして不安だ。将軍の相次ぐ「性」軍規違反事件が起こった中、宋氏は時代錯誤な女性卑下発言で物議を醸した。これでは指揮がうまくいくわけがなく、規律は乱れるほかない。

安保激変期には軍の対応も変化に合わせて柔軟に変わる必要があるのも事実だ。南北関係改善期になれば、「平和配当金(peace dividend)」という名目で軍事に投資された資源を民生に切り替えよという要求も強まるだろう。しかし、国家安保の最後の砦である軍だけは、中心を確かにして揺れることがあってはならない。軍が動揺しては国民は不安だ。