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夜勤は生体時計を撹乱させる

Posted July. 11, 2018 09:21,   

Updated July. 11, 2018 09:21

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夜勤や交代勤務など通常でない時間にふくろうのように活動する人は、消化器の生体時計が撹乱し、肥満や糖尿のような代謝疾患が発生する確率が高まることが明らかになった。

9日、科学学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」によると、英サリー大学医学部のデブラ・スキーン研究員のチームが、米国の成人男女14人を研究室で1週間、合宿実験した結果、このような結果が出た。

研究チームは、被験者を2つのグループに分け、一方のグループは昼間に、もう一方のグループは夜間に活動するようにした。その後、時間が全く分からないように明るさと温度を一定に維持した室内にだけいるようにし、一定間隔で間食を与え、132の血液成分の指標を分析した。

実験の結果、被験者が代謝の過程で出る物質の約20%(27の指標)は、24時間間隔で濃度が変わって代謝を調節した。身体活動のリズムを調節する生体時計が作動しているためだ。

注目する点は、夜間に活動した人の場合、代謝調節物質の多く(89%・24個)が最大で12時間遅く出たことだ。特に、消化の際に分泌される代謝物質の撹乱が目立った。例えば、食事前後に高くならなければならない血糖濃度が遅れて増加した。中枢神経の生体時計は2時間ほど遅くなった。

スキーン氏は、「脳と消化器系の生体時計が乱れれば、3日間の夜間勤務だけでも代謝機能が壊れる」とし、「細胞とホルモンの変化をさらに研究して原因を詳しく明らかにすれば、治療に活用できる」と語った。


ユン・シンヨン東亜サイエンス記者 ashilla@donga.com