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[オピニオン]「接続社会」の明暗

Posted June. 25, 2018 09:36,   

Updated June. 25, 2018 09:36

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ハンス・ベストベリ元エリクソン会長は、2010年に韓国を訪れた時、「2015年は80億人のモバイル通信の加入者が生じ、2020年は500億の機械が相互につながる社会が到来するだろう」と主張し、これを接続社会(Connected Society)と語った。人と人とのつながりを越えて人と物、物と物がつながる超接続社会が到来すると予見したものだサイエンスフィクションのようだった彼の予測は現実になった。モノのインターネット、クラウド、ビッグデータなどの技術の進歩は、人、モノ、空間など、世界万物がインターネットを通じてつながる新しい社会システムを構築している。

◆韓国は世界で最も「接続された社会」という評価を受けた。米国のピューリサーチが37カ国、4万448人を調査した結果、スマートフォンを保有している成人の割合で、韓国は94%で2位のイスラエル(83%)を大きく引き離した。定期的にインターネットを使ったり、スマートフォンを所有した成人の割合を意味するインターネット普及率においても96%で、断然世界最高である。ソーシャルネットワークサービス(SNS)の利用率は、米国、豪州と3位タイだった。ピュー・リサーチは、「韓国は最も密接につながった社会(most heavily connected society)」と評した。

◆機械化による第1次産業革命、電気エネルギーによる第二次産業革命、コンピュータ・インターネットに基づいた第3次産業革命に次いで、世界では第4次産業革命の時代を迎えている。第4次産業革命の核心は「接続」である。韓国が第4次産業革命で最も先導しているとは言えないが、スマートフォンでつながっている国民の態勢だけを見れば、最もリードしていることになる。

◆接続社会への進入は、新しい文化や価値を作っている。数千キロも離れた地域の友人や同僚と悩みを分かち合い、コラボレーションを行うことのできる時代になった。しかし、隣の部屋にいる家族ともカカオトークなどのSNSを通じて会話を交わすことが便利であるという若い世代もできた。「目から遠ざかれば心も離れる」という古語がある。矢のように疾走するデジタル文明の中でも必要なアナログ的精神の価値は失わないことを願う。