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クロスのラストプレー弾でドイツ起死回生、韓国も一縷の希望をつなぐ

クロスのラストプレー弾でドイツ起死回生、韓国も一縷の希望をつなぐ

Posted June. 25, 2018 09:39,   

Updated June. 25, 2018 09:39

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「サッカーはシンプルなポーツだ。22人が90分間、ボールを追いかけて、最終的にはドイツが勝つゲームだ」

イングランドのレジェンド、ゲーリー・リネカー氏(58)が1990年のイタリアW杯準決勝で、西ドイツに敗れた後に口にした言葉だ。この言葉は、ドイツがW杯をはじめ各種国際大会で好成績を挙げるたびに引用されている。

ところがロシアW杯でのドイツは例外なのかも知れない。24日、ソチのフィシュトスタジアムで行われたF組のスウェーデン対ドイツ戦で、ドイツはグループリーグ敗退の危機に直面していた。1-1で並び、後半37分にジェローム・ボアテングが退場処分を受けて10人で戦わなければならなかった。初戦でメキシコに0-1で敗れたので、スウェーデン戦が引き分けに終わればグループリーグを突破できるとは限らない状況だった。前回大会の2014年ブラジルW杯王者で、今大会の最有力優勝候補のドイツの屈辱が目前に迫っているかのように見えた。ドイツがグループリーグで敗退したのは80年前の1938年が最後だった。

しかし絶体絶命の瞬間、ドイツサッカーが見事に回生した。今大会で不調だったトニ・クロース(28=レアル・マドリード)の右足が奇跡を作った。

後半ロスタイム4分頃、ドイツが得たFKは最後の攻撃チャンスだった。クロスが短く出したボールをマルコ・ロイスが止めてあげると、クロスは右足で巻いて蹴った。クロスの足を離れたボールは、GKを超えて美しい軌道を描きながらネットに突き刺さった。

94分39秒。国際サッカー連盟(FIFA)によると、このゴールはW杯史上、正規の試合時間で最も遅い時間に生まれた決勝ゴールだ。以前の記録は、フランチェスコ・トッティ(イタリア)が2006年ドイツW杯の豪州戦で記録した94分26秒だった。2-1で勝利したドイツは勝ち点3を獲得し、スウェーデンを押し出して組2位に立った。
クロスのゴールは同じ組に入っている韓国にグループリーグ突破への希望を与えたありがたいゴールでもあった。同日、メキシコに1-2で負けた韓国は、ドイツ対スウェーデン戦が引き分けで終わっていればグループリーグ敗退が決まったからだ。

世界的な守備的MFのクロスは、今大会が始まってから気苦労が多かった。メキシコに0-1で敗れたのも、クロスの緩い守備が原因と激しい批判を浴びた。この日のスウェーデン戦でも前半32分にはパスミスをして先制点の原因を提供した。もし決勝ゴールを決めていなかったら、長い間、批判を浴びていただろう。

しかし後半戦からクロスは以前の姿を取り戻した。クロスが復調してから「戦車軍団」も鋭さを取り戻すようになった。クロスは、この日、決定的なパスミスを犯したが、127回のパスのうち121回を成功させた。チーム内1位だ。シュート数とタックル回数も、それぞれ4本と3回でチーム内で最多だった。ヤフースポーツは、この日のクロスのプレーについて「試合の敗者はクロスだったが、同時に勝者もクロスだった」と評価した。常に冷静さを失わないクロスだが、スウェーデン戦が終わった直後は手のひらで何度もグラウンドを叩きながら喜びをむき出しにした。自身のソーシャルメディア(SNS)には「俺はまだ生きている」(still alive)と書き込んだ。

27日にドイツとグループリーグ最終戦を行う韓国は、大量得点を狙うドイツの波状攻撃に打ち勝たなければならない。キム・デギルKBSN解説委員は、「客観的な戦力で劣勢なのは間違いない。しかしメキシコ戦で見せてくれた攻撃力に、守備の安定化を図ることができれば、戦えない相手でもない。韓国選手たちが自分の能力を120%発揮することを期待するしかない」と話した。

一方、サッカー解説者として活躍しているリネカー氏は、この日、SNSを通じてドイツに関する自身の名言をアップデートした。「サッカーはシンプルなゲームだ。22人が90分間ボールを追いかけては、ドイツ選手一人が退場処分を受けて21人が戦った後、ドイツがくそ勝ちやがるゲームだ」。

イ・ホンジェ記者 チョ・ウンヒョン記者 uni@donga.com · yesbro@donga.com