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タバコ葉加熱式電子タバコ

Posted June. 08, 2018 08:48,   

Updated June. 08, 2018 08:48

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タバコ製造会社の目標の一つは、人体への害がより少ないタバコを生産することだ。2000年代に入って、多国籍タバコ会社各社は、タバコの粉を鼻の周りに塗ってその臭いを嗅がせるタバコ、口に入れて吸うタバコなどの新しいタバコを開発してきた。「ライト」「ウルトラライト」「マイルド」などのブランド名を使うことも、害が少ない認識を拡散させるためのマーケティングの一環である。

◆電子タバコは、電気装置を用いた新型タバコだ。ニコチンが含まれた溶液を加熱して、その排出物を吸引する液状型、タバコスティックを加熱して、その排出物を吸引するタバコ葉加熱式がある。一般タバコと違って焦がさないのでタールも少なく、臭いも少ないという認識が広がり、喫煙者らの間で人気を集めてきた。禁煙補助剤と思う人もいる。昨年5月、タバコ型電子タバコの韓国国内での販売が始まった後、1年間で約9700万箱が売れ、国内たばこ市場の10%を占めた。2019年は20%、2020年は30%に伸びるだろうという見通しも出ている。

◆食品医薬品安全処(食薬処)が、タバコ葉加熱式電子タバコの有害成分の分析結果を7日発表した。フィリップモリスのアイコス、BATコリアのグロー、KT&Gのリールを対象にニコチン、タール、その他の有害物質を検査した。ニコチンの平均含有量は、アイコスが0.5ミリグラム、グローが0.1ミリグラム、リールが0.3ミリグラムで、一般タバコ(0.01~0.7ミリグラム)と似ていた。しかし、タールの平均含有量は、アイコスが9.3ミリグラム、グローが4.8ミリグラム、リールが9.1ミリグラムで、一般タバコ(0.1~8.0ミリグラム)より多かった。ホルムアルデヒド、ベンゼンなどの1級発ガン物質も出た。食薬処は、「ドイツ、中国、日本でアイコスを分析した数値と似ている」と明らかにした。

◆世界保健機関(WHO)は2008年、電子タバコは一般タバコに比べて安全とは言えないと発表したことがある。米疾病管理本部も、「電子タバコは禁煙に効果的でない」と説明する。女性家族部は昨年、タバコ葉加熱式電子タバコを青少年有害物件に指定した。保健福祉部は12月から、タバコ型電子タバコも警告画像を入れる予定だ。電子タバコは有害なタバコに過ぎない。