Go to contents

ロシアW杯代表最年少メンバーの李承佑、ケガ人続出で最終メンバー選出の可能性高まる

ロシアW杯代表最年少メンバーの李承佑、ケガ人続出で最終メンバー選出の可能性高まる

Posted May. 25, 2018 09:38,   

Updated May. 25, 2018 09:38

한국어

20年前に19歳だった李東国(イ・ドングク)が夢の舞台で放った大胆なミドルシュートはもどかしかった国民に多少なりとも慰めとなった。1998年のフランスW杯でオランダに4-0で負けていたグループステージ第2戦の後半戦だった。同大会は1分け2敗に終わったが、李東国は大型ストライカーに生まれ変わった。その後4度のW杯が開かれた。その間、李天秀(イ・チョンス)、朴主永(パク・ジュヨン)、キム・ボギョン、孫興民(ソン・フンミン)が代表チームの最年少メンバーとして活躍した。今度は李承佑(イ・スンウ=20、ヴェローナ)がその系譜を受け継いで準備をしている。

「来月はユースという言葉がついていないアジア最高の選手賞を受賞したいです」

監督は最も若い選手には覇気溢れるプレーを注文することが多い。24日、坡州(パジュ)国家代表トレーニングセンター(NFC)で2017アジアサッカー連盟(AFC)の有望株賞を受賞した李承佑の感想は、期待を裏切らなかった。所属クラブの日程のため、もともろ授賞式(昨年11月、バンコク)から半年が過ぎた同日に賞をもらった。自信感溢れる感想を語った李承佑は、これからは申台龍(シン・テヨン)号の最終メンバーを決める28日(ホンジュラス)と来月1日(ボスニア・ヘルツェゴビナ)に2度の強化試合を控えている。

「最高の選手たちが集まっている代表チームで先輩たちと一緒にプレーすること自体が嬉しい。先輩たちから学んでいけば、自分ももっと成長すると思います」

23日からNFCで李承佑を含めた26人の代表メンバーが本格的な調整に取り組んだ。14日に代表メンバーを発表する当時、一般の予想を裏切って李承佑は申監督のお墨付きをもらった。それkら10日が過ぎた今、代表チーム内で李承佑が置かれている状況も変わった。最初は、最終メンバー争いの境界線に立っていると見られた。だが、代表メンバー発表後、権昶勲(クォン・チャンフン=24、ディジョンFCO)に次いでベテラン・李根鎬(イ・グンホ=33、江原)までがケガで離脱し、残り少ない攻撃要員として最終メンバーに残る可能性が高まった。

「まだW杯本大会のことは考えていない。残っている2度の強化試合で良いプレーを見せなければ行けないですから…」

もし李承佑がロシアW杯に出場する場合、最も個性溢れる代表チームの最年少メンバーとして記憶されるだろう。強烈な闘争心で試合中も感情むき出しのことが多く、髪を染めて「生意気」との言われた李承佑だ。実際、そういう個性と自信感は李承佑を成長させる動力となった。代表チームの主将、奇誠庸(キ・ソンヨン=29、スウォンジー・シティ)が最近、イベント会場で「ロシアW杯で期待以上の活躍をしそうな選手」に李承佑を挙げた理由でもある。

曲折の多かった李承佑にとってW杯は、念願の舞台だ。バルセロナのユースチーム出身で世界的なサッカーの有望株に挙げられた李承佑だが、15歳から18歳までは試練の時間を過ごした。2013年2月に18歳未満選手の海外移籍規定を違反したとして国際サッカー連盟(FIFA)から出場禁止の懲戒処分を受けた。3年近く公式戦に出場できなかった。成長盛りに願ってもいなかった空白期を過ごした李承佑は、昨年8月、イタリアリーグ・セリエAのヴェローナに移籍し、再起を図った。

新天地での出出しは容易でなかった。出場機会が多くなかった上、攻撃ポイントもなかった。そうして、シーズン終盤の6日、李承佑は名門クラブACミランを相手にリーグデビューゴールを決めた。それまでの不振と心の荷を吹き飛ばすファンタースティックなボレーシュートだった。そして、「負傷の悪霊」に苦しめられている申監督に呼ばれた。

俊足と足の技術を持っている。W杯で韓国が初戦で相手するスウエーデンの場合、パワーと体格は優れているが、相対的に遅いという見方がある。韓国はスウェーデンを相手に、足の速い選手たちが裏のスペースに入り込まなければならないという見方が多い。李承佑が出場すれば、そういう役割を全うしてくれるものと期待される。

「W杯は夢に見ていた大舞台なので、わくわくするのは事実です。最終メンバーに入って本大会でチームに役立てたいです」


金在亨 monami@donga.com