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ソウルで列車に乗って平壌を経て蓋馬高原でトレッキング?

ソウルで列車に乗って平壌を経て蓋馬高原でトレッキング?

Posted May. 19, 2018 08:26,   

Updated May. 19, 2018 08:26

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ソウルで列車に乗って平壌(ピョンヤンシ)を経て、蓋馬(ケマ)高原でトレッキング?

最近、政治圏とソーシャルネットワークサービス(SNS)などでは、北朝鮮の観光市場が開放されれば、4時間で蓋馬(ケマ)高原に到着してトレッキングができる日が来るだろうという話が出ると、すぐに「捕らぬ狸の皮算用」という議論が起こった。

国際観光開発は、スイス留学派出身の金正恩(キム・ジョンウン)が先代と差別化して独自に進めてきた分野でもある。スイスは世界最高の観光国であり、その基盤は鉄道。果たして北朝鮮も世界最高観光国の隊列に名を連ねることができるだろうか。潜在的価値は豊富だが、交通や利便施設、安全上の問題などで、たとえ観光市場が開放されても、限定的に行われる可能性が高いというのが専門家たちの予測である。

●注目浴びる元山~金剛山国際観光地区

金剛山(クムガンサン)観光特区(2002年指定)から北側に107キロ(高速道路)離れた元山(ウォンサン)に至る東海岸をまたいでいる。元山は昔から「明沙十里」という広大な砂浜の海岸で名勝地と呼ばれてきたところ。さらに、反対側(西側)は山岳地帯(馬息嶺山脈)であって、山と海を併せ持っているので、観光都市としての魅力を備えている。このような地形で都市は海洋性気候である。高緯度なのに暖かい(年間平均気温が10.4度)のはそのおかげ。そのため真冬は雪もたくさん降る。1921年に日本人が持ち込んだ西洋スキーがここ(三防峽)から伝播され、金正恩の指示で建設されたスキー場が、この山の馬息嶺(マシクリョン)ということもその背景である。

明沙十里を抱えている葛麻(カルマ)半島は、元山に恵まれた港と飛行場をプレゼントした。このような元山は1910年代、韓国で初めて洋式リゾートが建設されたところでもある。1938年の夏、東亜(トンア)日報は、チョ・ジュンオク記者の連載物「嶺東十洲鴻爪記(計7回)」を通じて元山とその以南である通川(トンチョン)、高城(コソン)のビーチや湖の景色を「清涼秘境」というタイトルの旅行記事として紹介した。あれには洞庭湖(トンジョンホ、通川郡)を皮切りに、東海北線の鉄道が通るシングァン湖、侍中湖(シジュンホ)、三日浦(サムイルポ)、カン湖、花津浦(ファジンポ)など7つの湖の景色が細かく紹介されたが、この湖は、江陵鏡浦(カンルン・キョンポ)と高城花津浦のように、すべて潟湖(海岸に発達した砂浜によって閉じ込められた水)である。山と海、その間に湖や細かい砂のビーチのある海岸。西洋人の休憩概念から見て、リゾートの立地条件としては最高である。北朝鮮が、金正恩(キム・ジョンウン)の別荘のある元山一帯を四季リゾートとして集中開発し、海外に公開するのには理由がある。

このほか、通川地区もよく知られていない観光地である。まず、関東八景の叢石亭(チョンソクジョン)があり、潟湖も二か所(洞廷、侍中)ある。特別なのは、ここの海岸に豊富な甘湯資源だが、湖畔の干潟で採取するミネラル成分の豊富な泥土である。北朝鮮では、これを原料にした健康飲料と薬用化粧品、湿布パックが広く使われているという。北側は、通川郡にそんな甘湯資源が328万トンもあると明らかにしている。

●白頭山地区

中国と北朝鮮ルートの白頭山(ペクドゥサン)の景色は全く違う。そのため、中国側から白頭山を行ってきた人でも、北朝鮮のルートは依然好奇心の対象である。北朝鮮側の観光のコアは、天池(チョンジ)の水辺までのアクセスを認めるかどうかである。北朝鮮では、天池の水は神聖視されて、触ることすら禁じられてきた。それでも、それが認められる可能性はある。2000年、6・15南北共同宣言の合意で行われた同年9月の韓国側観光団踏査の時、北朝鮮側が天池の水辺の観光を許可したからだ。その時は天池でモーターボートまで乗った。

北側の天池観光インフラの中には、中国を圧倒的に凌ぐものがある。火口湖ウェリュン峰の尾根と天池の水辺とを行き来するゴンドラである。ハイワンスキー場のようなドッペルマイヤー(オーストリア会社)製品で、片道で10分かかる。天池には魚が生息しなかったが、今は変わっている。1980年代にヤマメの養殖が始まったのだ。北側は2000年、南側観光団にこのヤマメで作った魚のおかゆを、天池水辺で朝食としてもてなした。

白頭山観光には先決課題がある。その前進基地である三池淵(サムジヨン)飛行場施設の拡充である。政府は2005年に49億ウォンなど、二度に渡って滑走路補修用アスファルトピッチを提供した。7・14合意(2007年)に基づく白頭山モデル観光を控えてのことだった。しかし、2008年にパク・ワンジャ氏事件(金剛山地区で哨兵の射撃によって死亡)でモデル観光は実現できなかった。蓋馬高原は平地が1400メートルの高さである。1400メートルなら、龍平(ヨンピョン)リゾートの發旺山(パルワンサン、1459メートル)の頂上に匹敵する。北朝鮮の白頭山は、この蓋馬高原の上にそびえた巨大な火口山である。「白頭(白髪)」という名は、山頂が雪に覆われたように白く見えるからだ。噴火時に蓄積した真っ白な浮石(軽石)のためだ。当時、吹いた風のため、北朝鮮の方にのみ積もった。これも中国の方にはない。


チョ・ソンハ専門記者 summer@donga.com