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トランプ氏と金正恩氏、コメディのネタに転落

トランプ氏と金正恩氏、コメディのネタに転落

Posted April. 26, 2018 08:11,   

Updated April. 26, 2018 08:11

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「皆さん、速報です。元米プロバスケットボール選手のデニス・ロッドマンの要請により、米朝首脳会談が金正恩(キム・ジョンウン)-トランプ-ロッドマンの3者会談にて開かれる予定です。この3人は、奇行が日常的で、別名「奇妙な三銃士(weird musketeers)」と呼ばれています。」(「サタデー・ナイト・ライブ」のコーナー「ウィークエンド・アップデイト」)

世紀の対決と注目されている米朝首脳会談が、米テレビのバラエティー番組では嘲弄の対象になっている。米朝会談の主題や成果よりも、トランプ大統領と金正恩朝鮮労働長委員長の容貌や性格を強調して視聴者の笑いをとっている。

NBC放送の看板コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」は、背が低い金正恩氏が人民軍に埋もれてトランプ氏を出迎える準備をしたり、会談場を訪れたロッドマンと正恩氏がハイタッチをしたりする様子を放映した。トランプ氏と金正恩氏が誰も訪問しないロッドマンのリンクトインのアカウントに密かに入って「友だち」をそっとクリックする様子も視聴者の笑いを買った。

ABC放送の深夜トークショー「ジミー・キンメル・ライブ」は、米朝会談を控え、北朝鮮に対する関心が高まると、視聴者に「北朝鮮が地理的にどこにあるか分かるか」と尋ねた。北朝鮮の位置だけでなく米朝会談そのものを知る人がおらず、爆笑が起こった。

専門家たちは、トランプ氏が米朝会談に対する米国人の関心を高めるために努力しているが、トランプ氏と金正恩氏の会談は笑い話のネタとしか米国人にアピールできないと口をそろえる。予測不可能な性格のトランプ氏と喜劇のような容貌と暴悪な性格の正恩氏は、コメディ番組が最も好む素材だからだ。

米誌アトランティックの最新号は、「米国人は米朝会談を深刻に受け止めていない」とし、「トランプ氏と金正恩氏が世間の注目を受けたくてした『愚かな行動』と考える。そのためコメディ番組が嘲弄するのだ」と指摘した


鄭美京 mickey@donga.com