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白衣の金正恩氏

Posted April. 25, 2018 08:44,   

Updated April. 25, 2018 08:44

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が23日の「未明6時30分」、平壌(ピョンヤン)駐在中国大使館を訪れたと、朝鮮中央通信が24日、報じた。前日夕方、黄海北道(ファンヘプクト)での交通事故で中国人32人が死亡する惨事が発生して12時間も経たずにして中国大使館を慰問したのだ。北朝鮮メディアが正恩氏の訪問時間を分単位まで紹介したのは非常に異例。正恩氏が権力の座に就いて以降、中国大使館を訪問するのも初めて。

◆父親の金正日(キム・ジョンイル)総書記に似て、深夜まで活動する夜行性とされる金正恩氏だ。労働新聞1面に掲載された大使館訪問写真の金正恩氏は、中国大使と並んで座り、手を合わせて沈痛な表情だが、まだ目が覚めていないように顔は多少むくんでいた。正恩氏は中国大使に「後続措置に最大の誠意を尽くす」と約束したという。夕方には負傷者が入院する病院を訪れ、医師が着る白衣を着て患者の手を握って慰めるなど、迅速に動いた。

◆今回の事故は、北京の旅行会社の職員など中国人を乗せたバスが開城(ケソン)観光を終えて平壌(ピョンヤン)に戻る途中で発生した。バスは、南北首脳会談を控えて補修のために全面統制中だった開城-平壌間高速道路を避け、舗装されていない道路を豪雨の中、無理に運行して事故を起こした模様だ。首脳会談で対外関係の「革命的変化」を狙う正恩氏としては、中国内の反北朝鮮感情まで呼び起こす突発的悪材料に対して、速かに収拾に乗り出したのだ。

◆正恩氏の行動は、自国で起きた外国人の人命事故に対して国家指導者なら当然取るべき極めて正常な措置だ。にもかかわらず、慣れない理由は何か。北朝鮮の特権階層の交通事故死亡の知らせには、事故を装った暗殺ではないのかという疑問が絶えなかった。さらに今回の交通事故は、2004年に金正日暗殺企図説が飛び交った龍川(ヨンチョン)駅爆発事故と同じ日に起こり、陰謀説まで流れている。自閉水準の閉鎖国家では正常なことも馴染めず、不思議に映る。