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李滄東監督の「バーニング」制作報告会、「カンヌ、韓国映画を世界に知らせる良い機会」

李滄東監督の「バーニング」制作報告会、「カンヌ、韓国映画を世界に知らせる良い機会」

Posted April. 25, 2018 08:45,   

Updated April. 25, 2018 08:45

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李滄東(イ・チャンドン)監督(64・写真)が8年ぶりに新しい映画「バーニング」を披露する。村上春樹の短編小説「納屋を焼く」を原作にした「バーニング」は来月、第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に韓国映画では唯一招待された。

24日、ソウル江南区(カンナムグ)のとある映画館で開かれた制作報告会で、李監督は、「カンヌ映画祭は韓国映画を世界に知らせ、評価を受ける最も効果的な席だ」とし、「俳優たちにも良い機会なので嬉しい」と語った。

李監督は、2007年「密陽」で俳優全度姸(チョン・ドヨン)にカンヌ映画祭主演女優賞を抱かせ、「詩」(2010年)では、同じ映画祭の脚本賞を受賞した。その後、作品活動のなかった監督は、「8年が過ぎたが、時間が早く経つのを実感できなかった」と話した。

「バーニング」は、流通会社アルバイト、チョンス(ユ・アイン)が近所の友人ヘミ(チョン・ジョンソ)からアフリカ旅行をする時に出会ったベン(スティーブン・ヨン)の紹介を受けてから起きる不思議なことを盛り込んだ。前作に比べてテーマが曖昧で、ミステリーな雰囲気が強い。

「ミステリーホラーというジャンルと説明することもできるでしょう。しかし、それにとどまらず、私たちが住んでいる世界と物語、映画そのものの謎にまで拡張できる映画です」

監督は短編小説を原作にしたことについて、「基本的なあらすじが、映画を作りながら悩んだ問題とつながるポイントがあった」とし、「物語を持ってきてからは、小説は小説なりに置き、映画は映画なりに悩んで作業した」と強調した。

「若者たちの物語なので、できるだけ年齢を忘れようとした」という李監督は、若い俳優たちとの呼吸を大切に思った。現場で皆がそれぞれの考えを話し、すべての要素が生きていることを願いました。映画は目標や計画、意志によって作られるものではなく、自ら作られるような感じを、皆が持つことを願いました」

俳優ユ・アイン(32)は、「シナリオが出る前から、監督と仕事をしてみたかった」と感想を明らかにした。昨年奉俊昊(ポン・ジュンホ)監督の映画「オクジャ」にも出演したスティーブン・ヨン(36)も、「奉監督から『李監督が呼んでいるぞ」と電話をするように言われた。夢の中でもなかなか起こらないことだ」と語った。映画は来月17日に公開する。


張善熙 sun10@donga.com