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「金正恩氏、トランプ氏との会談30分内に平和協定を取り出すだろう」

「金正恩氏、トランプ氏との会談30分内に平和協定を取り出すだろう」

Posted April. 24, 2018 08:14,   

Updated April. 24, 2018 08:14

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「今回の会談の成否は、平和協定の議題がいつ登場するかにかかっている」

米ヘリテージ財団のブルース・クリングナー上級研究員は、来月か6月初めに予定された米朝首脳会談で平和協定と終戦宣言をめぐるきっ抗した綱引きが繰り広げられると見通した。また、「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、会談が始まって30分内に平和協定締結を持ち出し、協定が締結されてこそ非核化措置に臨めると主張するだろう」とし、このように指摘した。

クリングナー氏は21、22日、東亜(トンア)日報との電話と書面でのインタビューで、「平和協定が締結されれば、終戦宣言、米朝国交正常化、平壌(ピョンヤン)の米代表部設置、在韓米軍撤収または大幅縮小などが議論の対象になるだろう」とし、「北朝鮮は交渉の場でこれらの問題を『ワンショット』で解決しようとするだろう」と見通した。

また、「米国の交渉チームは、北朝鮮の要請に明確な回答をせず、最大限、会談最後に平和協定の議題を残しておかなければならない。それには北朝鮮の交渉方式を知る老練な高官が必要だ」と強調した。

さらに、「トランプ氏は自身が直接出てこそ北朝鮮を説得できると話すが、これは間違っている」とし、「米大統領は交渉する地位ではない」と強調した。

クリングナー氏は2000年、金正日(キム・ジョンイル)総書記(当時)が、クリントン大統領を招請した際の自身の経験について話した。当時、米中央情報局(CIA)分析官だったクリングナー氏は、ホワイトハウスー国務省―CIA合同訪朝推進チームで活動した。

「北朝鮮が初めて訪朝を提案した時、推進チームのムードは賛成の方向に流れた。クリントン氏の達弁が金総書記を説得できるという期待が支配的だった。しかし、ムードは一変した。『米国は大統領を交渉に送らない』、『米国は大統領を、写真を撮りに送らない』という意見が大勢となった」。

クリングナー氏は、「交渉は高官と実務者がするものであり、大統領の役割は合意内容を確認し、国民に知らせること」と強調した。最高決定者は交渉の主題について専門的に知らないだけでなく直接協議に出て失敗した場合、途方もない権力弛緩が生じる可能性があるという指摘だ。


鄭美京 mickey@donga.com