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キム・チャンソン、李善権ら「対南ライン」が大挙昇進  北朝鮮労働党人事で浮き彫りに

キム・チャンソン、李善権ら「対南ライン」が大挙昇進  北朝鮮労働党人事で浮き彫りに

Posted April. 23, 2018 08:27,   

Updated April. 23, 2018 08:27

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北朝鮮が21日に公開した前日の労働党中央委員会第7期第3回全員会議の組織人事では、年明けから続く南北対話局面の中、馴染みの「対南ライン」の躍進が目立った。キム・チャンソン国務委員会部長や李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会委員長など、最近の南北会談に実務級か高官級首席代表として参加した人々が代表的だ。

今回の全員会議でキム・チャンソン氏は党中央委員会委員に選ばれた。国家情報院傘下の国家安保戦略研究院は22日、配布した資料で、「党中央委員会候補委員を経ず正委員に直行したことや書記室長の党内の職責を公開したことはきわめて異例」とし、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の腹心として外交的役割が増えると分析した。キム・チャンソン氏は2月初め、金正恩氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開幕式に出席するために訪韓した際、随行し、5日、南北首脳会談の準備のための「儀式・警護・報道」実務会談には北朝鮮側首席代表として出席した。

党中央委候補委員になった李善権(リ・ソングォン)祖平統委員長は、今年の対話局面で1回目の南北高位級会談から趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官のカウンターパートとして対南実務の「顔」の役割をしてきた。同じポストに就いた金日国(キム・イルグク)体育長官も平昌に北朝鮮側代表団を率いて訪れた。

また、中朝首脳会談で金正恩氏に随行した「中国通」の金聖南(キム・ソンナム)国際部副部長と張吉成(チャン・ギルソン)偵察総局長は中央委候補委員から委員に昇進した。最近、中朝国関係が大いに改善されたため、対南ラインだけでなく中国通にも配慮したのだ。

金正恩氏の「軍部パッシング」は続いた。金正覚(キム・ジョンガク)総政治局長が政治局委員に任命されたが、前任の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)氏とは違って、政治局常務委員に就くことができなかったためだ。これに先立ち金正覚氏は、国務委員会でも副委員長でもなく委員にとどまった。


申나리 journari@donga.com