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ネイバーと「矛と盾」、アルゴリズムが変われば新たな攻撃法を捜し出す

ネイバーと「矛と盾」、アルゴリズムが変われば新たな攻撃法を捜し出す

Posted April. 21, 2018 08:29,   

Updated April. 21, 2018 08:29

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「会社に対する否定的な書き込みを別の美談文によって後順位に引きずり下ろします。否定的な関連検索ワードを肯定的に変えたりもします。ライバル会社の製品のイメージを壊すことも一度や二度ではありません。大企業も非公式的にアンダーマーケティング業者を利用します」

Bさんは、アンダーマーケティングは一種の「オンライン興信所」と言う。市場は密かに回っている。ソウル九老区(クロク)の九老デジタル団地に関連事務所が集まっているというが、正確な市場規模は把握されていない。セキュリティ維持のためにメールやカフェ、知識人、ブログなど分野別にチームをつくって活動する。普通、マーケティング業者が点組織で活動する「実行士」に下請けする。

依頼人は様々だ。病院、法律事務所、ショッピングモール、 ビューティー業界、学習塾、レンタル業者、ピューティーショプなどが「目立たない広報」を依頼する。このうち大きいのは、江南(カンナム)にある病院。 ある病院でアルバイトをしたシンさんは、「アンダーマーケティングをした後、病院売り上げが2億ウォンから4億ウォンに上がった。病院医療関係者が30人なのに広告人員が40人だった」と語った。

芸能企画事務所や企業はたびたび所属タレントや財閥家の評判管理を依頼する。Cさんは、「放送中に突然リアルタイムで検索順位1位に上がるのは、100%作業の結果だ。不利なうわさが関連検索で突然消えるのも業者の作品と見ればいい」と話した。

政治関連の世論操作は特にセキュリティが命だ。政治工作はアンダーマーケットの間でも越えてはならない線とされている。10年目のアンダーマーケットのキムさん(41)は、「政治関連工作は危険負担が大きく応じない。細く長く行くのがいい」とし、「選挙シーズンに政界で走る人々は、課題を狙ったり、懇意にしている人々がほとんど」と耳打ちした。

 

アンダーマーケティングは、不法と合法の境界にある。ほとんどの企業がマーケティングを理由に世論を管理する。コメント1件当たり100ウォンを支給するアルバイトも盛んだ。特定カフェへの侵入を依頼する内容もマーケティングサイトに1日数十件寄せられる。

しかし昨年、自動コメント操作プログラムを作って代価を得た人たちが実刑を言い渡された。今年初め、数年間検索ワードの順位を操作して30億ウォン以上の利益を得た一団に裁判所は懲役3年、執行猶予5年を宣告した。

アンダーマーケティングの技術は、ネイバーと「矛と盾」のように発展した。ネイバーが検索アルゴリズムを変えれば、テストを通じてアルゴリズムを捜し出す。再び広告文で濁れば、ネイバーはアルゴリズムを変え、マーケットは新たな攻撃法を考えるといった具合だ。

騙しの戦い止める方法はないだろうか。情報セキュリティ専門家のキム・テボンKTBソリューション代表は、「ポータルの寡占市場を揺さぶらなければならない。また、ポータルが異常兆候システムにもっと投資をしなければならない」と助言した。ある元アンダーマーケッターは、「世論操作のない透明な社会を作る方法はない」と言って次のように付け加えた。

「国民が願う情報をオンラインで得るには、ネイバー寡占市場を崩さなければならない。ネイバーがアルゴリズムを公開することも良い方法だと思う。ネイトとダウムは検索結果が似ているが、ネイバーは違う。誰でも原理を知るなら、必死に作業する必要はないのではないか」。


李雪 snow@donga.com