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4兆ウォン投じたR&D団地、LGサイエンスパークが本格稼動

4兆ウォン投じたR&D団地、LGサイエンスパークが本格稼動

Posted April. 21, 2018 08:30,   

Updated April. 21, 2018 08:30

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LGグループの大規模な融合・複合研究開発(R&D)団地「LGサイエンスパーク」が20日、開場式を開いて本格的な稼動に入った。LGグループが計4兆ウォンを投資して作ったLGサイエンスパークは、規模だけで約111万平方メートル(延べ床面積基準で汝矣島面積の約3分の1)に達する国内最大規模のR&D団地だ。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は同日、LGサイエンスパークの開場式に出席して、「これ以上シリコンバレーをうらやましがらなくてもよさそうだ」と語った。文大統領の国内主要企業関連サイトへの訪問は、ハンファキューセルと現代(ヒョンデ)自動車に次いで3度目だ。

文大統領は「この研究団地は大韓民国の革新成長の未来だ」とし、「周辺団地に100以上の大手・中小企業の研究機関まで入居すれば、互いに協業して、より多くの新技術と新製品を次々と出すことになるだろう」と述べた。さらに、「LGサイエンスパークは、民間主導の革新成長の現場だ」とし、「政府のほうでは新技術、新製品を妨げる規制を解除する。まず、モデル事業が可能なように規制サンドボックスを導入したい」と語った。

LG電子、LG化学、LGディスプレイなど、LGグループの主要系列会社のR&D人材2万2000人が一堂に集まるLGサイエンスパークは、今後LGグループのR&Dを総括し、未来成長エンジンを探す足掛かりの役割をはたすことになる。のみならず、中小・ベンチャー企業のための「開放型研究スペース」と、国内外研究機関の研究空間だ「ジョイントラボ(Joint LAb)」を備えて、開放型R&Dの生態系中心地の役割も果たすことになる。

具本俊(ク・ボンジュン)LGグループ副会長は同日、LGサイエンスパークを「人間中心の革新成長の基盤」として造成すると強調した。具副会長は、「企業の最高の資産は人と技術だ。LGサイエンスパークをLGグループ内の数万人の創造的思考と技術を集めて新たな価値を作り出す『革新成長』の成功モデルにしていきたい」と強調した。

行事を終えた文大統領は、LGサイエンスパークの技術展示会場を回りながら、様々な先端機器を直接体験した。同日、行事が行われたLGサイエンスパーク統合サポートセンターの1階で参加者を迎えたのは、人工知能(AI)ロボットだった。LG電子とウェアラブルロボット開発スタートアップ「SGロボット」が一緒に開発しているAIロボットだ。家庭用ロボット「クロエ」がボトル入り飲料水一本を取り出して渡すと、これを一口飲んだ後、「味が違いますね」と冗談を口にした文大統領は、化粧品ブースに立ち寄って漢方化粧品を両頬に付けながら、「(化粧品に)関心が多い」と語って周りから爆笑した。それから、LG化学とスタートアップ「スパークバイオファーマ」が共同開発している代謝性疾患新薬やLGディスプレーが世界に先駆けて開発した77インチの「透明フレキシブルOLED(オーレッド・有機発光ダイオード)」などの革新製品も体験した。

LGグループの関係者は、「LGサイエンスパークは、グループのR&D能力を結集するだけでなく、中小・ベンチャー企業、国内外大学など、さまざまな外部知識や能力と結合して相乗効果を出すことができるようにしたい。韓国の中小・ベンチャー企業が、LGグループの技術とグローバルインフラを利用して競争力を備えるように支援し、『共栄』の模範事例を作り上げたい」と語った。

今までLGサイエンスパークに入居したLG電子、LG化学、LGディスプレイなど、LGグループの8つの系列会社の研究者数は1万7000人。LGグループは2020年まで段階的に研究人材を2万2000人まで増やす計画だ。

LGグループ側は「LGサイエンスパークでは、LGユープラスの第5世代(5G)技術、LG電子の自律走行車部品、LGイノテックのカーセンサー技術など、関連会社の能力を組み合わせた新しい融合・複合プロジェクトが可能だ。LGグループの未来のコア事業を担当する心臓部の役割を果たすことになるだろう」とコメントした。


ソ・ドンイル記者 ムン・ビョンギ記者 dong@donga.com · weappon@donga.com