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米朝会談をアピールするトランプ氏、文大統領の仲裁外交の責任は大きくなった

米朝会談をアピールするトランプ氏、文大統領の仲裁外交の責任は大きくなった

Posted April. 20, 2018 08:16,   

Updated April. 20, 2018 08:16

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トランプ米大統領は18日、記者会見で、「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談が世界的な成功を成すよう可能なあらゆることをする」とし、「韓半島全体が安全と繁栄、平和の中で共に暮らせる日が来ることを願う」と述べた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領も19日、報道機関社長団との昼食会で、「昨年7月のベルリン宣言について夢のような話だという人が多かったが、その夢が今現実になりつつある」と強調した。韓国政府は役割として、「米朝間の考えの隔たりを縮めて、両者が受け入れられる案を提示する努力をする」と述べた。

トランプ氏は、米朝首脳会談への期待を高めている。会談が生産的でなければ退席すると言及したが、北朝鮮に対する補償として「明るい道」も言及した。このように首脳会談にスポットライトをあてるのは、米国内の政治的必要による面もなくはないが、歴史的談判を前にした高度な交渉戦術でもある。水面下で交渉している北朝鮮、さらには1週間後に迫った南北首脳会談へのメッセージだ。

そのため文氏のプレッシャーを大きくなった。北朝鮮の非核化と韓半島平和体制に向けたロードマップは窮極的に米朝間の合意によって完成されるほかない。このため、金正恩氏との会談準備にはトランプ氏との意見調整が必須だ。文氏は19日、「(米朝間で)非核化概念に相違があるとは思わない」とし、北朝鮮の「完全な非核化の意思」を強調したが、最も重要なことは、意思を実行する手段と方法でなければならない。

韓米間の意思疎通の成果が少しずつ表れている。直ちにトランプ氏の言語に変化が見られる。トランプ氏が言及した「韓半島の安全と繁栄、平和」といった韓国政府のレトリックがその証拠だ。しかし、文氏も認めたように最も重要な課題は「ディテールの悪魔」を克服することだ。今や韓米は、一層堅固な調整を通じて戦略と戦術の確かな共有につなげていかなければならない。

北朝鮮は20日、労働党中央委員会全員会議を開催する。朝鮮中央通信が「重大な歴史的時期の要請に合うよう新たな段階の政策的問題を決めるため」と予告したため、「経済-核の並進」路線の修正も予測される。北朝鮮が完全な非核化の道に切り替える決定が出ることを期待する。