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トランプ氏、「北朝鮮との会談成功に向けて何でもする」

トランプ氏、「北朝鮮との会談成功に向けて何でもする」

Posted April. 20, 2018 08:18,   

Updated April. 20, 2018 08:18

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トランプ米大統領は18日(現地時間)、日米首脳会談後の安倍晋三首相との共同記者会見で、48分間も記者団の質問に答え、会見を主導した。就任後、首脳会談後の会見で最多となる時間を記者団に割いたのだ。国民に会談の成果を詳細に知らせたかった模様だ。

 

トランプ氏が最も自信を見せたのは北朝鮮核問題だった。トランプ氏は、「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談が世界的な成功を収めるよう何でもする」と述べた。これは、勝負師気質のトランプ氏が、北朝鮮核問題と関連した発言の中で最も確信に満ちていると評価されている。新アメリカ安全保障センター (CNAS) アジア太平洋安全保障研究所のクローニン所長は、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「米国と北朝鮮が1ヵ月以上、双方の高官を通じて進めてきた水面下の調整で、これまでの不信を解消していると見える」とし、「トランプ政権は、北朝鮮の非核化の意思をある程度確認し、北朝鮮も米国が聞き入れられない要求に対しては慎重な態度を見せた可能性がある」と指摘した。

米朝間で交わされる内容の調整はかなり進んだか、議論中であるという観測がトランプ政権の内外から出ている。北朝鮮は、非核化宣言に加え、実質的でこれを担保できる案を提示し、米国は平和協定の締結と米朝修交、経済的支援方案を提示して共感が形成される段階にあるということだ。

一部で提起される在韓米軍撤収の可能性について、ワシントンのある外交筋は、「平和体制の構築には論理的に在韓米軍の撤収が含まれ得る。実質的な体制保障を望む北朝鮮もこれを強く望んでいるが、太平洋覇権を狙う中国を牽制しなければならない米国の立場としては受け入れ難い」と指摘した。さらに、「現在の交渉は米国が有利な位置で進めているため、(撤収議論ではなく)在韓・在日米軍が北朝鮮の体制を脅かさないという点を強調することになるだろう」と見通した。

 

優れた交渉家であるトランプ氏は同日の会見で、成果の見込みのない会談はしないと強調した。トランプ氏は、「会談が生産的でなければ退席し、私たちがしてきことを継続する」と述べた。「生産的」という発言が国内政治用なら、「(圧力を)継続する」という発言は、北朝鮮に向けられたと見える。別の外交筋は、「北朝鮮と話を始めるとしても、トランプ政権が(北朝鮮に対する)制裁を解くことはない」とし、「非核化が完成される瞬間まで『最大の圧力』基調に変化はないだろう」と強調した。

 

一方、トランプ氏は同日、共同記者会見で、北朝鮮に拘束されている3人の米国人の解放に向けて協議が進んでいることを明らかにし、「協議は大変うまくいっている」と強調した。ロイター通信は米政府高官を引用して、「米国務長官に指名されたポンペオ氏が、金正恩氏に北朝鮮に拘束されている米国人解放問題を取り上げた」と報じた。現在、北朝鮮に拘束されている米国人は、キム・ドンチョル、キム・サンドク、キム・ハクソンさんら3人で、皆韓国系だ。

 

トランプ氏は、北朝鮮に拉致された日本人問題も解決すると明らかにした。トランプ氏は、「私たちは彼らが家に戻れるようできることをすべてする」とし、「私は安倍首相にこのことを約束した」と話した。安倍氏は、「(拉致問題の)早期解決を求めるというトランプ氏の強力な発言を高く評価する」と肯定的に応えた。


朴庭勳 sunshade@donga.com · 徐永娥 sya@donga.com