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統営を「韓国のマルメ」に

Posted April. 16, 2018 07:37,   

Updated April. 16, 2018 07:37

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慶尚南道統営(キョンサンナムド・トンヨン)は10年前までは、世界100大造船所のうち、5ヵ所もあるところだった。近くの巨済(コジェ)の大型造船所と同伴成長した中堅造船所のメッカとして有名だった。造船業の低迷で、21世紀造船、SPP造船、新亜(シンア)SB、三湖(サムホ)造船が廃業となった。最近成東(ソンドン)造船までが法定管理が決まり、統営経済の大きな柱が崩れた。

◆「東洋のナポリ」と呼ばれた統営の新亜SB造船所の敷地をランドマークスペースとして蘇らすために、政府が「都市再生マスタープランの国際公募」を今日開始する。スウェーデンのマルメがモデルだ。マルメは1990年代から、造船業工業都市から知識都市、住宅都市に変身した。市レベルで情報技術(IT)産業を支援し、2000年、デンマークのコペンハーゲンに通じる橋を建設して経済圏を広げた。私たちには「マルメの涙」でよく知られている2002年のクレーン撤去は、没落ではなく、復活の過程だった。

◆1995年に稼動が中断されたドイツのティッセンクルップ製鉄所は、公演会場とユースホステル、水中ダイビングレジャー施設、ロッククライミング施設としてよみがえった。カナダ・トロントのディスティラリー地区は、廃酒蔵からカフェやレストランが密集した観光名所に生まれ変わった。赤レンガの持つ静かな風情が一品だ。釜山望美洞(マンミドン)の「F1963」は、高麗(コリョ)製鋼が1963年から2008年まで鉄線を生産していたところだ。今では多くの鉄製ビームが廃工場の雰囲気を生かす複合文化空間になっている。

◆成功的なリモデリングを遂げた都市の共通点は、長期的に地域の個性と強みを最大限に活用したことにある。そのような点で、統営は有利な都市と言える。多くの文学や美術、ミュージシャンが活動していた芸鄕の伝統、脈々と伝承されてきた工芸技術、そして天恵の自然環境…。統営造船所の再生プロジェクトによって建設されるランドマークが、このような都市の利点と調和をなしたら、「統営の笑顔」が蘇ることは難しくないだろう。