Go to contents

申師任堂のポーチ…嘉礼儀軌の傘…「国立グッズ」が大人気

申師任堂のポーチ…嘉礼儀軌の傘…「国立グッズ」が大人気

Posted March. 19, 2018 07:43,   

Updated March. 19, 2018 07:43

한국어

16日午後、ソウル龍山区(ヨンサング)にある国立中央博物館1階のミュージアムショップ。平日にも拘わらず、店の中は商品を購入する数十人の市民でにぎわった。単なるお土産店と思ったら大ミス。韓国の伝統絵画と文化遺産を現代的な感覚に合わせて再解釈した商品の個性と品質が予想をはるかに越えている。同日、申師任堂(シンサイムダン)の草虫図が描かれたノート3冊を購入したパク・スジョンさん(30)は、「最近、博物館に立ち寄るたびにノートやボールペン、ポーチなどを購入する」とし、「外国人の友達にプレゼントしても、本当に喜ばれるほど商品レベルが優れている」と話した。

最近20代と30代の若年の間で、韓国の伝統文化を商品化したグッズ(goods・関連商品)が人気を集めている。過去の孫の手や河回(ハフェ)タル(仮面という意)などの伝統文化商品はダサいだという批判を受けたことと違って、最近は洗練されたデザインと実用性を誇るのが特徴である。

代表的商品は、全国主要国立博物館などで購入できる「国立グッズ」だ。外奎章軌をモチーフにしたハンカチと傘、尹東柱(ユン・ドンジュ)詩人の「星を数える夜」をモチーフにしたガラスのカップとノートなどがある。昨年の売上高は40億ウォン規模で、10年間で2倍ほどに増え、オンラインでの販売は前年比140%以上も成長した。購入者のうち30代以下が占める割合が70%を超える。国立博物館文化財団の関係者は、「外部デザイナーとのコラボレーションなど、商品開発のために着実に努力した成果が最近になって目立っている」とし、「実用的で高品質であるだけでなく、文化や歴史的意味合いまで含んでいるので、需要が増えているようだ」と明らかにした。

成均館(ソンギュングァン)大学社会学科のク・ジョンウ教授は、「最近の若い世代は、既成世代と違って、洗練された文化的記号として社会アイデンティティを認識し、消費する」とし、「国立グッズの人気は、これらのアイデンティティを裏付ける最もよい例だ」と分析した。


柳原模 onemore@donga.com