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「在韓米軍撤収」示唆発言、事実無根

Posted March. 17, 2018 07:32,   

Updated March. 17, 2018 07:32

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米国の保護貿易攻勢が強まる中、第3回韓米自由貿易協定(FTA)改正交渉が15日(現地時間)、米ワシントンの米通商代表部(USTR)庁舎で開かれた。交渉は、トランプ米大統領が米国の対韓貿易赤字を解消するために「在韓米軍撤収カード」まで使えるという見方が出た直後なので一層注目された。ホワイトハウスは同日、「トランプ大統領は在韓米軍の撤収を示唆しなかった」とし、関連論議の拡散を警戒した。

● 「在韓米軍撤収」論議の中で行われた韓米FTA改正交渉

兪明希(ユ・ミョンヒ)産業通商資源部通商交渉室長とUSTRのマイケル・ビモン代表補はそれぞれ双方の首席代表として、同日午前10時から7時間30分の間、交渉を行った。今回の交渉では、

米政府が23日に課す輸入鉄鋼に対する25%の関税が争点として浮上した。韓国側は洗濯機と太陽光製品に対するセーフガード(緊急輸入制限措置)に続き、鉄鋼に高率の関税を課すことの不当性を主張し、鉄鋼関税の免除を求めた。韓国側は、米国側が鉄鋼関税をテコに韓米FTAの交渉力を高めようとする意図を阻止すことに力を注いだ。産業部当局者は、「韓米FTAの改正は、鉄鋼製品の関税とは別問題」と話した。

一方、米国は米国製の自動車に対して韓国に非関税障壁を撤廃するよう要求し、米国に輸出する韓国製自動車の製造に米国産の部品を多く使うよう迫った。韓国と米国は16日午前に再び会い、2日目の交渉を続けた。

トランプ氏が「在韓米軍問題」まで取り上げて韓国にFTA交渉を迫っている状況なので、交渉は容易ではなさそうだ。米紙ワシントン・ポストは前日の14日、トランプ氏の非公開の政治献金イベントでの演説の内容を入手し、「トランプ氏が韓国との貿易交渉が思い通りにいかない場合、在韓米軍撤収カードを出す可能性があることを示唆する発言をした」と報じた。

●南北米対話モードの中、静かに行われた韓米演習

ホワイトハウスは、「大統領は在韓米軍の撤収を示唆しなかった」と火消しに乗り出しながらも、韓国との貿易交渉に対するトランプ氏の不満が大きいという点は否定しなかった。匿名のホワイトハウス高官は、「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)とのインタビューで、「大統領が言おうとしたのは、現政権が米国人労働者の状況を改善するために米国の貿易と投資協定の再交渉に専念しているということ」と話した。

米国防総省のダナ・ホワイト報道官も同日、定例会見で、「韓国との関係はいつよりも強力だ」とし、「米国は韓国をこれからも支援し、共に仕事をする」と在韓米軍撤収説を一蹴した。ハリス米太平洋司令官も同日、上院軍事委員会の公聴会で、米軍が韓国と日本から撤収する場合、「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が勝利の舞を踊るだろう(Kim will do a victory dance)」と懸念を示した。

一方、韓米国防部はこれまで口を閉ざしてきた韓米合同軍事演習の日程を20日に発表すると伝えた。しかし、戦車など装備が動員される野外機動演習「トクスリ演習」が来月1日に始まるということ以外に、米軍戦略資産の投入規模など具体的な演習内容は非公開になるという。異例にも演習終了日も公開しないという。特に一昨年と昨年に参加した米軍の原子力空母は参加しないことが最終確定された。このような動きは、南北、米朝対話のムードと関係があると見える。


朴湧 parky@donga.com · 李建赫 gun@donga.com