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金剛山公演、北朝鮮が突然取り消し

Posted January. 31, 2018 09:41,   

Updated January. 31, 2018 09:41

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政府が北朝鮮の金剛山(クムガンサン)公演の突然の取り消しで右往左往する中、北朝鮮の三池淵(サムジヨン)管弦楽団の公演を控えた公演会場も当惑している。2月8日に江原道(カンウォンド)の江陵(カンヌン)アートセンター、11日にソウル国立劇場で公演が予定されているが、主務省庁の統一部が招待規模はもとより一般観覧客の入場方法など基本事項も決めることができず、公演準備に困難を来しているためだ。

江陵アートセンター関係者は、「三池淵管弦楽団の玄松月(ヒョン・ソンウォル)団長ら視察団が訪れて1週間が経ったが、客席を全て招待席にするのか、先着順で観客を入場させるのか、市民はどのように招くのかについて政府から何の言葉もない」と話した。ソウル公演が開かれる国立劇場ヘオルム劇場も状況は同じ。ある関係者は、「政府が公演会場側に相談なく一般観覧客を皆招待すると発表し、当惑した。当初から有料化の考えはなかったようだが、劇場測もこの機に国民に広報できると考えて黙っていた」とも話した。

玄氏ら北朝鮮視察団は訪韓当時、公演への意欲を強く示したという。芸術団派遣関連の南北実務接触に出席したコリアン・シンフォニー・オーケストラのチョン・チヨン芸術監督は30日、就任記念記者懇談会で、「(約900席規模の)江陵アートセンターを韓国側が提案すると、玄氏が『900席で何を見せることができるのか』と語調を強めた」と伝えた。概ね和気あいあいとしたムードの会談だったが、舞台規模と関連して玄氏の声のトーンが強くなり、「南側で確かに何かを見せる空間はないのか」と言ったという。

東亜(トンア)日報の取材の結果、初公演が行われる江陵アートセンターは現在998席だが、観覧客規模を800~850人と予想している。北朝鮮側がオーケストラ・ピット(舞台と客席の間に設けられたオーケストラ用の演奏場所)をなくして舞台上に上げると言ったので前の70席を外し、放送装備による死角と留保席などを考慮して準備している。チョン監督は同日、「(北朝鮮側で)オーケストラ団員約140人のうち50~60人が舞台前で踊り、歌を歌うと言った」と明らかにした。

アートセンター側は、オーケストラが舞台を占めれば観客席と近づきすぎるため、前列を全て空けて2列目から観覧客を座らせる方針だ。政府当局者や北朝鮮の高官級代表団のためのVIP席はまだ用意されていないと劇場側は説明した。


申나리 journari@donga.com · 李雪 snow@donga.com