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北朝鮮で新型インフルエンザが流行、約8万人が感染

北朝鮮で新型インフルエンザが流行、約8万人が感染

Posted January. 30, 2018 08:59,   

Updated January. 30, 2018 09:01

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北朝鮮で新型インフルエンザが発生し、昨年12月から約8万人が感染し、このうち子供3人を含む4人が死亡したことが分かった。最近、民間人統制線付近の江原(カンウォン)地域で発生した北朝鮮内の口蹄疫に続きインフルエンザまで流行し、平昌(ピョンチャン)冬季五輪と南北交流行事で徹底した防疫が必要だという指摘が出ている。

国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)は報告書「北朝鮮A型インフルエンザ発病」を通じて、昨年12月から今年に入って今月16日までにA型(H1N1)新型インフルエンザにかかった患者の数が8万1640人、疑わしいケースが約12万7000件にのぼると発表したと、「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)放送が28日(現地時間)に報じた。北朝鮮の労働新聞も28日、「新型インフルエンザと予防対策」という記事を掲載したが、北朝鮮内の被害状況は伝えなかった。

 

北朝鮮で流行するA型インフルエンザは韓国内でも流行しているインフルエンザだ。ただ、北朝鮮ではワクチンや治療剤の不足など劣悪な保健環境のため相対的に深刻な感染病に該当する。VOAによると、北朝鮮の要請で世界保健機関(WHO)はワクチンと治療剤オセルタミビル約3万5000錠を援助し、現在5000錠が現地に到着したという。

一部では、北朝鮮選手団や芸術団が訪韓する過程で新型インフルエンザが韓国内に拡散する可能性を懸念している。これに対して専門家たちは、韓国国内には治療剤が十分ありワクチンで予防できるので、あまり心配しなくてもいいと見ている。嘉泉(カチョン)大学キル病院感染内科のチョ・ヨンギュン教授は、「新型インフルエンザは09年にすでに国内だけでなく世界的に大流行した。韓国国民はこのインフルエンザのウイルスに対する免疫があるので、再び大流行する可能性はあまりない」と指摘した。政府は北朝鮮選手団が入国するすべての陸路地域で熱感知器などを設置し、インフルエンザの拡散に備えている。

新型インフルエンザにかかれば、たいてい高熱と頭痛、筋肉痛を伴い、喉の炎症、痛み、咳など呼吸器の症状が現れる。疾病管理本部検疫支援課のパク・ギジュン課長は、「発熱があれば問診し、選手団や五輪組織委に伝え、タミフルで処方する予定だ」と話した。



申나리 journari@donga.com · 李眞漢 likeday@donga.com