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訪韓した米財務次官が懇談会を突然キャンセル

訪韓した米財務次官が懇談会を突然キャンセル

Posted January. 26, 2018 08:10,   

Updated January. 26, 2018 08:58

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トランプ米政権で北朝鮮の核・ミサイル開発の資金源の遮断を担うシガル・マンデルカー財務次官(対テロ・金融犯罪担当)が25日、韓国の報道機関とのインタビューを突然取り消して出国した。

米政権内でも核心の財務次官が予定された報道機関との接触を当日に取り消すことはよくあることではない。一部では、マンデルカー氏がトランプ政権の北朝鮮に対する圧力を韓国メディアに説明することは、平昌(ピョンチャン)冬季五輪を機に形成された南北対話の基調に影響を及ぼすと考えた政府がインタビューの取り消しを要請したという話もある。トランプ政権は同日、さらなる対北制裁の対象を発表した。

香港を立ち寄って韓国を訪れたマンデルカー氏は当初、同日正午に韓国の報道機関とのインタビューを予定していた。しかし突然、同日午前8時50分頃に午後5時に延期を申し入れ、その10分後に取り消した。駐韓米大使館は、「取り消した理由について(報道機関と)共有する内容がない」と述べた。

しかし、事情をよく知る関係者は、「次官が望んでインタビューを取り消したのではない」、「大使館の決定ではなく、もっと上で話し合われた」と伝えた。匿名を求めた政府筋は、「北朝鮮のアイスホッケー女子選手団と視察団が今日(25日)訪韓する。次官は最後まで懇談会に出て出国しようとしたが、米大使館もどうすることもできない韓国政府高位級の要請があり、米当局もこれを受け入れたと理解する」と慎重に話した。米国務省関係者らは懇談会の取り消しがもたらす影響についても考えたが、最終的に取り消しを決定した。

マンデルカー氏は、テロリストを規制し、大量破壊兵器の提供、資金洗浄などを遮断する業務を担っている。一言で言って、北朝鮮に対する金融制裁の主務次官だ。インタビューで米政権が同日断行した独自の対北制裁の内容を説明し、北朝鮮の核・ミサイル開発に使われ得る資金の流入遮断に向けたメッセージを伝えようとしたという。しかし、韓国政府の要請を受け入れ、ソウル市内のあるレストランで外交部当局者らと非公開の昼食会合を行った後、出国した。マンデルカー氏はこれに先立ち、24日の中国・北京で開かれた高官級会合で、中国政府に核兵器とミサイル計画の資金調達を助けた北朝鮮工作員の追放を要請した。



申나리 journari@donga.com