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玄松月氏

Posted January. 16, 2018 09:40,   

Updated January. 16, 2018 09:41

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「玄松月(ヒョン・ソンウォル)は非常に有名なポップ歌手だ。しかし、これはまた彼女が代表的なプロパガンダ官僚であることを意味する」。昨年10月、北朝鮮の最強ガールズグループ「牡丹峰(モランボン)楽団」を率いる玄氏が、北朝鮮労働党中央委候補委員に抜擢された時、米紙ニュースウィークはこのように報じた。彼女が党の中核職責を手にしたのは、金正恩(キム・ジョンウン)の格別な信頼を証明する。彼女のものすごい出世ぶりを見ると、北朝鮮では大衆の情緒に及ぼす文化の破壊力を、どれだけ重視しているのかが分かる。

◆2012年、金正恩政権初年度に創設された牡丹峰楽団のすべての団員は軍人身分だ。玄氏は大佐で、韓国でいえば大領級(大佐級)である。2005年の「駿馬処女(仕事のうまい乙女)」という歌でスターダムに上がったが、しばらく姿を消した。再び注目を集めたのは、2012年、金正恩が観覧した公演で、臨月の身で歌ってからだ。これにより、アダルト映画の出演説や銃殺説、金正恩の愛人説などの噂が出回っている。先日、金正恩と李雪主(リ・ソルジュ)が一緒に撮った写真が公開された後、愛人説の信憑性は落ちたが。

◆玄氏は2015年12月、牡丹峰楽団の中国公演をわずか数時間後に控えて、中国が公演内容の入れ替えを要求すると、いきなり「撤退」を決めて、話題の中心に立った。当時シャネルのバッグを持って現れた彼女は、韓国取材陣に向かって、「ソウルから来ましたか?」と尋ねるなど、しっかりした姿を誇示した。あの玄氏が昨日、平昌(ピョンチャン)五輪の北朝鮮芸術団派遣のための南北実務者接触に交渉代表として参加し、再び注目を集めた。藍色のスーツに金日成(キム・イルソン)・金正日(キム・ジョンイル)バッジをつけて淡い笑みを浮かべていた。

◆牡丹峰は、ただの楽団ではない。労働新聞は、その存在感をこのように表現した。「私たちの党の思想文化宣伝の第1旗手、第1ラッパ手として、大衆の心を動かす音楽芸術の威力は1千万挺の銃や数千トンの米でも代わりができない」と。今回、牡丹峰公演が実現すれば、露骨であれ、密かであれ、北朝鮮体制への我々の警戒心を崩すことが最優先の目標であるはずだ。過去、北朝鮮の「美女応援団」に過熱反応を見せたように、北朝鮮の代表ガールズグループの前で韓国社会が自ら武装解除すれば?今後も玄団長の勢いはますます高まるのは当然だろう。