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ポスコのインドネシア製鉄所が1000万トンを販売、稼働4年で初の黒字達成

ポスコのインドネシア製鉄所が1000万トンを販売、稼働4年で初の黒字達成

Posted January. 16, 2018 09:36,   

Updated January. 16, 2018 09:40

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ポスコがインドネシア建設した一貫製鉄所「クラカタウポスコ」が累計販売で1000万トンを突破した。ここは、ポスコが海外に建設した唯一の一貫製鉄所である。東南アジアに一つだけある一貫製鉄所でもある。ポスコはインドネシアをはじめとする東南アジア市場を新たな成長エンジンとして育成するという戦略だ。

15日、ポスコは2013年12月に稼働を開始したクラカタウポスコが、4年1ヵ月で累計販売1000万トンを達成した。昨年の業績を暫定集計した結果、営業利益は1200万ドル(約128億ウォン)で、工場設立後初めて黒字を出した。クラカタウポスコは、ポスコが株式の70%を投資して、インドネシアの国営鉄鋼会社クラカタウスチールと建設した製鉄所である。ポスコが1960年代後半、海外鉄鋼会社から支援を受けて製鉄所を建設してから40余年ぶりに、固有技術で海外に建設した一貫製鉄所という点で意味が深い。一貫製鉄所とは、鉄鉱石を溶かして溶銑を作る初期工程から行われる製鉄所を意味する。

權五俊(クォン・オジュン)ポスコ会長は、昨年3月に再任を確定後、初めての海外出張先としてインドネシアを訪れた。当時、権会長は、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領に会って、「インドネシアが推進する超大型鉄鋼クラスタを作るのに、ポスコが積極的に協力したい」と語った。

東南アジア市場は、ポスコの新しい成長エンジンと言われている。ポスコが東南アジアに建設した生産設備は、一貫製鉄所を含めて加工センターなど20カ所もある。東南アジアは、経済が成長を続けており、自動車や電子機器など、鉄鋼が必要な製品の生産が増えている。道路や発電設備など、社会インフラの建設増加も鉄鋼需要を牽引している。東南アジア鉄鋼協会(SEAISI)によると、2016年のインドネシアの鉄鋼消費量は前年より11.4%伸びた。ベトナムは22.3%で伸び幅がさらに大きかった。ポスコは2009年、ベトナムのホーチミンから南東側に約80キロ離れたブンタウ省に、最新設備を備えた年間生産量120万トン規模の東南アジア最大の冷延工場を完成した。

ポスコは2016年8月、タイに自動車鋼板を作る溶融亜鉛めっき鋼板工場を完成した。東南アジアの自動車市場は現在、日本の自動車メーカーが90%以上を掌握したところである。しかし、最近積極的な東南アジア攻略を明らかにした現代(ヒョンデ)自動車が、長期的に現地生産工場の稼動までを念頭に置いており、現地で自動車鋼板を調達しようとする需要が大きくなるものと見られる。ポスコが1997年、ミャンマーに建設した亜鉛メッキ工場は、ミャンマー初の鉄鋼加工工場である。ポスコの関係者は、「ポスコは既に東南アジアのあちこちに生産システムを備えた状態であり、鉄鋼需要の増加に応じて収益が増えると期待している」と語った。



韓友信 hanwshin@donga.com