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[オピニオン]大統領誕生日のお祝い広告

[オピニオン]大統領誕生日のお祝い広告

Posted January. 13, 2018 09:37,   

Updated January. 13, 2018 09:40

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李承晩(イ・スンマン)大統領時代、大統領の誕生日のお祝い行事は、ソウル運動場のような巨大な場所で開かれた。男女高校生数万人が参加したマスゲームが開かれ、女子高生たちが誕生日のお祝いの歌を歌った。李大統領本人が願ったにせよ、側近があおったにせよ、李大統領は一つの政派の指導者ではなく、全国民の指導者として表象され、国民全体が自分の誕生日を祝う姿を願った。政治哲学的に「hybris(傲慢)」に該当するこのような考え方が、最終的に李承晩没落の原因となった。

◆昨日、ソウル地下鉄5号線の光化門(クァンファムン)駅で文在寅(ムン・ジェイン)大統領の誕生日のお祝い広告を見た。ぱっと笑っている文大統領の姿に、「1953年1月24日、大韓民国に月が浮かん日、66歳の誕生日おめでとうございます」などのフレーズが書かれたパネルが、エスカレーターの片側の一面を埋めており、子供たちの声で「Happy birthday to you」という曲が流れた。地下鉄の利用客の中には文大統領の支持者もあり、反対者もある。反対者たちは不快感を感じるだろうし、支持者でも熱烈な支持者でない以上、行き過ぎと感じた人も少なくないだろう。

◆文大統領の誕生日のお祝い広告を出した支持者たちは、自分たち同士でお金を集めて出した自発的広告だ、何が問題かと抗弁する。しかし、自発的といっても地下鉄ですべての広告が許可されるわけではない。ソウル交通公社は昨年、整形広告を全面禁止した。過度な整形広告は判断力がきちんとできていない青少年に有害な影響を与える可能性があるからだ。地下鉄は政治的に中立的な空間である。政治家の誕生日を祝う広告は許可してはならない。許可した側の判断力がずさんなのか、それとも政治的な意図が疑われる。

◆民主国家で大統領の誕生日を、支持者たちの私的空間ではなく、支持者と反対者が混ざっている公共の場で祝うという発想は退行的だ。大統領は、憲法上の国民の代表者ではあるが、政治的には、一政派の指導者である。この緊張関係が崩れると、健康な社会にはなれない。大統領の誕生日広告ぐらいは軽い退行かもしれない。といっても、このような退行が文大統領にはあまり役に立たないような気がする。

宋平仁(ソン・ピョンイン)論説委員