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江原で時ならぬ「濊貊論議」が…春川博物館の濊貊特別展が白紙化

江原で時ならぬ「濊貊論議」が…春川博物館の濊貊特別展が白紙化

Posted January. 04, 2018 09:17,   

Updated January. 04, 2018 09:40

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国立春川(チュンチョン)博物館を巡って、時ならぬ「濊貊論議」が浮き彫りになっている。最近常設展示館の改装を終えて、下半期に開催する予定だった濊族関連の特別展までが突然白紙化された。濊貊は古代韓半島の北部と満州一帯に居住したと推定される種族を指す。

キム・サンテ国立春川博物館長は3日、「当初、企画特別展として推進した『中島文化と江原(カンウォン)の濊族』について、地域情緒を考慮して延期することにした」とし、「ただ関連学術大会は予定通りに進める」と明らかにした。博物館は昨年、外部から客員研究員を招聘して春川中島文化資料を収集するなど、意欲的に今回の企画を準備してきたが、暗礁に乗り上げた。

今回の議論は、春川文化院と春川歴史文化研究会などが、春川博物館の鉄器時代の展示パネルと図録に濊族のみが記載されたことを問題視してふくらんだ。彼らは昨年11月、「博物館は春川など嶺西地域全体を濊族の支配地域と断定し、貊族と絶対的な相関性を持っている地域の歴史を否定した」と反発した。春川を含む嶺西地域は貊族が、嶺東地域は濊族がそれぞれ占めていたという主張だ。これを受け、春川市議会は昨年12月、博物館を糾弾する声明まで採択した。

これにより、博物館は、一部の史書に断片的に記載されている貊族記録を展示パネルに加えることにした。ただ、地域団体が要求した図録廃棄は受け入れない方針だ。

学界は、濊貊はまだ学問的に確立された概念ではないと言う。実際に学界でも、△濊族と貊族を分離して見る見方と、△濊族の中に貊族が含まれたという主張、△貊族は濊族を卑下する称号とする見方が入り混じっている。それでも最近は、韓半島南部は韓族、中・北部は濊族が主に居住したという立場が通説となっている。博物館が濊族中心に展示パネルと図録を制作した理由も、このような学界の多数説を反映したものである。

一部では、嶺東と嶺西に分かれた江原内の地域感情が、濊貊論議へと広がったのではないかという声が出ている。さらに、政界まで介入して議論に火をつけた形となっている。現在、「国立春川博物館春川地域のアイデンティティ抹殺春川市民対策委員会」には、元春川市長が含まれており、春川市議会が先頭に立って署名運動を行っている。

今回の議論をきっかけに、江原地域の先住民と国家形成を巡る真剣な議論が必要だという声も持ち上がっている。とある学者は、「感情的対立よりは、公の学問討論の場で濊貊議論を扱うことが生産的だ」と助言した。



金相雲 sukim@donga.com