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北朝鮮が南北通信チャンネルを再開、牽制する米国

北朝鮮が南北通信チャンネルを再開、牽制する米国

Posted January. 04, 2018 09:10,   

Updated January. 04, 2018 09:41

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北朝鮮が「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の指示で板門店(パンムンジョム)連絡通路を開通する」とし、3日午後3時30分、板門店連絡チャンネルで韓国に電話をかけてきた。趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官が2日、「9日に板門店で高位級南北当局会談を開こう」と提案した23時間後の3日午後に北朝鮮の祖国平和統一委員会の李善権(リ・ソングォン)委員長が放送で「連絡再開」を宣言し、その2時間11分後に受話器を先に手に取った。南北連絡チャンネルが再稼働したのは1年11ヵ月ぶり。

李氏は3日午後1時19分、朝鮮中央テレビで正恩氏の委任による立場発表をし、「平昌(ピョンチャン)五輪競技大会への代表団派遣問題を含め関連問題を南側と適切な時期に連携するために3日15時(ソウル時間午後3時30分)に北南間板門店連絡通路を開通するよう指示した」と明らかにした。そして、「労働党中央委員会統一戦線部、祖国平和統一委員会、国家体育指導委員会など該当単位に南朝鮮当局と実務的な対策を至急まとめるよう具体的な指示を与えた」とも伝えた。

南北の板門店担当者は同日午後、約20分間、板門店連絡チャンネルの回線状況をチェックした。彼らは名乗り合い、通話の音質などを確認した。

李氏は、「2日の閣議で文在寅(ムン・ジェイン)大統領が直接(対話を)前向きに支持する考えを表明し、該当部門の実務的な対策をまとめるよう指示したという報告を受け、肯定的に高く評価し、歓迎の意向を表明した」とも明らかにした。南北首脳間に対話の共感が形成されたことを強調したのだ。

韓国政府の会談提案の翌日に北朝鮮が前向きな反応を示し、大統領府は歓迎した。尹永燦(ユン・ヨンチャン)大統領国民疎通首席秘書官は、「(南北)連絡網修復の意味は大きい。常時対話が可能な状況に向かうと評価できる」と述べた。文氏は同日、慶尚南道巨済(キョンサンナムド・コジェ)の大宇(デウ)造船海洋の玉浦(オクポ)造船所を訪れ、「平昌五輪とパラリンピックは韓半島の平和を知らせるラッパになるだろう。氷を砕いて道をつくる砕氷船のように危機を突破して平和に進む道を開く」と述べた。

南北が常時の連絡チャンネルを確保することで、会談議論が急流に乗るものと見られる。統一部当局者は同日、東亜(トンア)日報に「北朝鮮側の統一閣だけでなく、開城(ケソン)工業団地や金剛山(クムガンサン)にも行く用意がある」と述べた。そして、「北朝鮮が開城工団に持つ含意があるだろうが、場所に対して開かれた姿勢を明らかにしたので、受け入れることができるというのが基本的な立場だ」と強調した。



黃仁贊 hic@donga.com · 韓相準 alwaysj@donga.com