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若くなったグレンジャー、「国民車」の隊列に

若くなったグレンジャー、「国民車」の隊列に

Posted December. 18, 2017 09:26,   

Updated December. 18, 2017 09:48

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道路上にめっきり増えた現代(ヒョンデ)自動車の「グレンジャーIG」を目で確認できた一年だった。11月までに販売されたグレンジャーIGの累積台数が12万台を超える。今年は毎月1万〜1万2000台を着実に販売してきた実績を勘案すれば、グレンジャーIGは、今年は13万台を無難に超えると予想される。歴代グレンジャーシリーズの中では最大の販売実績である。

今年の国内自動車市場を振り返ってみると、重要キーワードは断然「国民車」の仲間入りを果たした現代自のグレンジャーを挙げることができる。今年国内で販売された車の中で唯一、10万台を突破したグレンジャーは、アバンテ、ソナタなどが持っていた国民車の位置を確実に受け継いだという評価を受けている。11月までにアバンテは7万7013台、ソナタは7万6384台の販売に止まっている。

現代自の関係者は、「以前のモデルに比べてより一層躍動的に変えたデザインで、購買層を30、40代の若い世代に広めたのが功を奏した。最先端の利便性と安全機能を備えたことも、消費者から好感を買った」と評価した。実際グレンジャーの個人客の年齢層を見ると、20、30代が約30%を占めている。「社長・役員向け車」「中高年の車」など、これまでグレンジャーについてきた修飾語が顔負けするほどだ。

輸入車市場を見ると、プレミアムセダンの新型E-クラスを前面に打ち出したメルセデス・ベンツの独走が断然目立っている。今年の輸入車ブランドの中では初めて、ベンツは年間販売で6万台を超えた。韓国輸入自動車協会(KAIDA)によると、ベンツの国内販売台数は11月までは6万4902台で、前年同期比28%が伸びた。昨年にベンツが立てた輸入車ブランドの年間最大販売記録(5万6343台)を自ら更新した。

BMW520dモデルの善戦も注目に値する。韓国自動車産業協会の関係者は、「今年の輸入車市場全体を見れば、ベンツが確実に優位だが、個々のモデルを見れば、BMW520dが目立った一年だった」と話した。今年9〜11月の輸入車のベストセラーモデルは、BMW520dが4カ月連続で首位だった。そのおかげでBMWは、11月の販売台数でベンツを引き離して首位となった。今年の国内輸入車の累積販売台数は、11月までに21万2660台、異変がなければ、今年の輸入車の販売は昨年の総販売台数22万5279台を超えると予想される。

今年下半期から火がつき始めたスポーツ用多目的車(SUV)の人気は、来年も続くという見通しに異論がない。今年に小型SUVコナ・ストニックを発売して利益を上げた現代・起亜(キア)自だけでなく、韓国GMなど他の自動車メーカー各社も、我先にSUVラインナップの強化に乗り出し、熾烈な競争を準備しているからだ。

自動車業界では、来年の国内自動車市場は約180万台で停滞するとの見通しだが、この中でもSUVの販売比率は着実に伸びるだろうと予想している。7月に販売を開始した小型SUVコナは、7〜11月の累積販売台数が2万904台に達している。同期間起亜のストニックは、7320台が売れた。コナに比べて低迷しているが、月間目標販売台数である1500台以上は着実に超えている。

SUVの選択の幅も大きく広がる。コナとストニック、チボリ、トラックス、QM3などの小型SUVのほか、中型SUVが国内市場での発売を控えているからだ。韓国GMの「エキノックス」が代表的である。韓国GMは2004年から、グローバル中型SUV市場で人気を集めてきた車両エキノックスを、来年上半期(1〜6月)に国内で販売する計画だ。エキノックスは、米国で毎年20万台以上が売れるほど人気モデルである。



徐東一 dong@donga.com