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「韓中協力のモデル」に選ばれたSKとCJグループ、その秘訣は?

「韓中協力のモデル」に選ばれたSKとCJグループ、その秘訣は?

Posted December. 14, 2017 10:12,   

Updated December. 14, 2017 10:19

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「同舟共濟(同じ船に乗って川を渡る)」

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日、中国北京の釣魚台で開かれた韓中ビジネスフォーラムで「同舟共濟の気持ちで協力しよう」と提案した。今回の首脳会談を機に、両国の経済界から高高度ミサイル防衛システム(THAAD)を巡る対立の雪解けが始まるのかに注目が集まる中、SKとCJの中国プロジェクトが代表的な協力成功事例としてスポットライトが当てられた。2つの事例共に、中国で長い期間着実に協力を進めてきたという共通点がある。

同日のフォーラムで、両国の企業家たちは、「新しい25年に向けた韓中経済協力の方向」をテーマに、経済協力の成功事例を共有し、今後の協力方案について議論した。代表的協力事例に選ばれたSK中韓石化は、SK子会社であるSK総合化学と中国国営石油企業であるシノペックとが合弁して設立した石油化学企業である。SK創業以来最大規模の中国プロジェクトであるSK中韓石化は、この4年間で1兆3000億ウォン以上の営業利益を上げている。今年もすでに第1〜3四半期(1〜9月)に5300億ウォンの税引前利益を上げ、年間目標値(4100億ウォン)を早期に超過達成した。先月は、7400億ウォン規模の設備効率化の再投資を発表した。イ・ジョンフンSK総合化学、中国投資管理室長は事例発表で、「韓国と中国の地理的、経済的、文化的近接性が中韓石化の成功の最大要因だ」と説明した。

その他、SKとシノペック最高経営陣のプロジェクトへの関心と強力な推進力も成功要因に挙げられた。崔泰源(チェ・テウォン)SK会長は2006年、湖北省党書記との面談を皮切りに、8年にわたる努力の末、2014年、中韓石化を発足させた。同日、崔会長をはじめとする両社の経営陣は、追加協力案について議論し、「SK中韓石化の成功をもとに、今後、第2、第3の中韓石化を含めて、様々な分野の協力を強化しよう」と合意したことが分かった。

中国で食品、バイオテクノロジー、エンターテイメントなど、様々な事業を手掛けているCJグループも、代表的協力事例に選ばれた。北京で大きな人気を集めているCJ白玉豆腐事業が代表的である。「百吃不厭(いくら食べても飽きない)」と言われるほど豆腐を愛する中国北京で、CJグループは首位事業者である。CJグループは、2007年に初めて進出した当時は、流通インフラを作る方法として、中国二商グループと合弁会社を設立する方法を選んだ。中国企業の流通インフラとCJグループのマーケティングや研究開発(R&D)能力を組み合わせたことで、今の成功を収めた。

CJグループの朴根太(パク・グンテ)中国本社代表は同日、「CJグループは1994年に中国大陸に初めて進出後、現在は主な4つの事業群にすべて進出しているほど、中国を重要市場と考えている。今後も多くの中国企業と戦略的パートナーシップなどを通じてウィンウィンする方法を探っていきたい」と語った。CJグループはまた、中国モバイル決済サービス「微信」やアリペイなどと連携して、メンバーシップサービスを行い、テンセントなどの主要情報通信技術(ICT)企業が運営する動画プラットフォームに韓国コンテンツ供給も行っている。

中国企業では、電気自動車分野首位のBYDとテレビメーカーであるTCLの事例が発表された。BYDは昨年、三星(サムスン)電子から投資を受け、電気自動車バッテリー分野での協力を模索している。TCLは、三星ディスプレイの液晶表示装置(LCD)の関連投資を誘致し、三星ディスプレイの大型LCDパネルの供給を受けている。



李恩澤 nabi@donga.com · 徐東一 dong@donga.com