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「南京大屠殺」

Posted December. 13, 2017 10:02,   

Updated December. 13, 2017 10:47

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中国の南京大虐殺記念館の造形物は、観覧客をぞっとさせる。記念館の外壁には犠牲になった人々の名前が刻まれており、中には2014年の開館当時の生存者1000人の写真がかかっている。1937年12月13日から6週間強行された虐殺の犠牲者は30万人で、南京の人口の半分にのぼる。上海と南京を掌握する過程で激しい抵抗を受けた旧日本軍は、中国軍の志気を下げるために虐殺を行った。中国人はこれを「大虐殺」ではなく語感の強い「大屠殺」と呼ぶ。

◆中国版「アンネの日記」で知られる金陵女子大学の舎監だった程瑞芳の日記から、当時の残酷ぶりがうかがえる。日本軍は、敗残兵だけでなく罪のない良民まで老若男女を問わず手あたり次第に殺害した。機関銃や手榴弾で殺害するのは紳士的と言えるほどだった。弾丸が惜しいと生き埋めにしたり、ガソリンをかけて燃やして殺した。「焼光(焼き尽くし)、殺光(殺し尽くし)、搶光(奪い尽くし)」した日本軍の「三光作戦」は、ユダヤ人を虐殺したナチスさえも「野獣の行為」と非難したほどだった。

◆「許すものの、忘れてはならない(可以寛恕、但不可以忘却)」。2014年に中国政府は、1985年に建てた南京記念館を大きく拡張した際、観覧コースの壁面にこの言葉を大きく刻んだ。2014年に12月13日を国家追悼の日に定め、2015年にはユネスコの世界記憶遺産に登録された。中国指導部は12日、習近平国家主席ら共産党序列1~4位が皆追悼式に参加した。南京大虐殺80年を迎えての行動だ。

◆日本はまだ南京大虐殺の被害の数が誇張されていると主張する。慰安婦問題に関する証拠資料を確保しても強制連行はなかったという主張と一脈相通じる。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今回の初の訪中で、南京大虐殺と関連して追悼の意を述べる計画だ。日本軍の侵略を受けた韓中両国としては、慰安婦問題とともに共感できる事件でもある。「真の謝罪は強者だけができる」という西洋の格言がある。日本が肝に銘じるべき言葉だ。