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国立故宮博物館、朝鮮王朝最後の宮廷絵を初公開

国立故宮博物館、朝鮮王朝最後の宮廷絵を初公開

Posted December. 13, 2017 10:02,   

Updated December. 13, 2017 10:48

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日本植民地時代に衰退した朝鮮王朝を飾った最後の宮廷絵が公開された。

国立故宮博物館は、昌徳宮(チャンドクグン)内熙政堂(ヒジョンダン)の壁画で、1920年に金圭鎭(キム・ギュジン、1868〜1933)が描いた叢石亭絶景図と金剛山(クムガンサン)萬物肖勝景図を、13日に開幕する特別展で披露する。2015〜16年にかけて保存処理を終えた2つの絵は、これまで一般に公開されたことがない。

壁画は、横8.8メートル、縦1.9メートルに及ぶ大作であり、金剛山の絶景を盛り込んでいる。1917年の昌徳宮火災以降、日本帝国が殿閣を再建するときに描かれた。朝鮮時代の宮中絵で金剛山をテーマにしたのは初めてだ。金剛山は、朝鮮時代に眞景山水画家たちが好んで描いた素材だ。

熙政堂は、本来は朝鮮時代の王の執務室として使用されたが、国の滅亡後は、純宗(スンジョン)の接見室として使われた。二つの壁画は、床から2メートルの高さである熙政堂の左右の出入口の上に設置された。

総督府は景福宮(キョンボクグン)の殿閣を壊す過程で発生した材料をリサイクルして、昌徳宮殿閣を再建した。殿閣の外観は伝統的に飾るものの、家具や室内装飾は洋風にした。殿閣の壁画も朝鮮時代当時は試みられたことのない新しい様式だった。朝鮮の伝統的宮廷装飾画は、建具や屏風に描かれたのがほとんどである。金圭鎭の金剛山壁画は、タイトルと落款が押されており、近代画風を適切に溶け込ませたことで、その前の宮廷絵画とは明らかな違いを示している。来年3月4日まで。お問い合わせは02-3701-7634まで。



金相雲 sukim@donga.com