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「麻酔もせず強制中絶」 脱北者が国連で北朝鮮の人権侵害を証言

「麻酔もせず強制中絶」 脱北者が国連で北朝鮮の人権侵害を証言

Posted December. 13, 2017 10:02,   

Updated December. 13, 2017 10:49

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「北朝鮮は一つの恐ろしい監獄です。金氏一家はここで大量虐殺をしています。脱北者を強制的に送還することは殺人行為も同然です」

2007年に4回目の脱北に成功したジ・ヒョンアさんは11日、米ニューヨークの国連本部で開かれた北朝鮮の人権侵害問題を討議する会合で、涙でこのように訴えた。ジさんは3回目の脱北に失敗して北朝鮮に送還された後、平安南道(ピョンアンナムド)のチュンサン教化所でした悲惨な経験を震える声で証言した。

「妊娠3ヵ月だったが、強制的に中絶させられました。麻酔もせず、ただ机の上に横になって手術されました。私の最初の子どもはこの世を見ることなく、すまないと言う時間もありませんでした」

また、「教化所でイナゴを取って食べ、カエルやネズミも皮をむいて食べたりもした」とし、「人々は下痢でやせ細り、死んでいった」と証言した。先月、板門店(パンムンジョム)の共同警備区域(JSA)を通じて亡命した北朝鮮兵士については、「脱北兵士の姿は、2500万の北朝鮮住民の自由への逃走」とし、「北朝鮮という監獄で生き残ることは奇跡」だと涙声で話した。そして、「中国は北朝鮮への強制送還を止めてほしい」と訴えた。

これに先立ち、国連安全保障理事会は同日、4年連続で北朝鮮の人権問題を正式案件として採択し、北朝鮮当局に改善を求めた。米国のヘイリー国連大使は、「北朝鮮の核兵器に向かう脅威的な振る舞いは、住民に対する圧制と搾取から始まる」とし、「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が政権を維持する手段になっている」と指摘した。

国連の北朝鮮代表部は声明を通じて、「北朝鮮には人権問題は存在しない」とし、「私たちが核保有国の地位になるや、対決で敗北した敵対勢力が絶望的な行動をしている」と主張した。



朴庭勳 sunshade@donga.com