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「伽倻古墳群のユネスコ世界遺産への登録を推進」

「伽倻古墳群のユネスコ世界遺産への登録を推進」

Posted December. 08, 2017 09:07,   

Updated December. 08, 2017 10:25

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文在寅(ムン・ジェイン)政府の100大国政課題に含まれる「伽倻史復元事業」が本格的に推進される。

文化財庁は7日、ソウル中区(チュング)にある韓国の家で懇談会を開き、「伽倻文化圏の調査と研究、整備事業」の詳細計画を公開した。伽倻史が国政課題に選ばれた後、文化財庁が総合計画を発表したのは今回が初めてだ。

伽倻史はこれまで、学界と文化財界で新羅、百済史に比べて注目されなかったことは事実である。しかし、文在寅大統領が今年6月1日、大統領府首席・補佐官会議を主宰した際に、「伽倻史の研究復元は、嶺湖南が共同でできる良い事業だ」と言及したことで、突然関心の中心に立った。以降、国政企画諮問委員会が発表した文在寅政府の100大国政課題に「伽倻文化圏の調査・研究及び整備」が含まれた。

しかし、大統領が直接伽倻史の復元問題を指示したことで、学界では「歴史を政権のツールとして活用してはならない」という指摘が提起されてきた。

金鍾陳(キム・ジョンジン)文化財庁長はこのような懸念について、「大統領の言及のためではなく、新羅、百済に比べて体系的研究が不十分な伽倻史研究の現実を反映して推進しただけだ」と語った。続いて金庁長は「まず学術調査を通じて徹底的な考証を行い、伽倻遺跡の保存と活用方策を探したい」と明らかにした。

まず文化財庁は、伽倻史研究の基礎資料となる「伽倻叢書」を来年出版する計画だ。伽倻叢書は、様々な文献と日本植民地時代の調査資料、発掘調査報告書などを集大成して、伽倻遺跡と遺物をテーマ別・種類別・年代別に整理する本である。

伽倻遺跡の発掘も活性化される。金冠伽倻の王宮推定地である金海鳳凰洞(キムへ・ボンファンドン)遺跡の発掘と共に、湖南(ホナム)地域である長水(チャンス)、南原(ナムウォン)、順天(スンチョン)の古墳を調査する。現在、国家指定文化財史跡500件のうち、伽倻遺跡は26件であり、伽倻古墳と城郭1274件中、発掘が行われたのは30.8%である392件に過ぎない。金海大成洞(テソンドン)古墳群、咸安末伊山(ハムアン・マルイサン)古墳群、高靈池山洞(コリョン・ジサンドン)古墳群など、伽倻古墳群のユネスコ世界遺産への登録も推進される。

キム・サンギ国立伽倻文化財研究所長は、「最近の調査の結果、湖南東部地域でも伽倻遺跡が存在したことが確認された」とし、「発掘調査が追加で行われれば、伽倻文化圏の領域がきちんと解明できるだろう」と明らかにした。

6日、国会で可決された2018年の予算案では、大統領の関心事業への配慮が如実にあらわれたという評価が出てくる。「伽倻文化圏の古代文化研究」の予算が、当初の政府案である22億2500万ウォンよりむしろ10億ウォンが増額された32億2500万ウォンに増えた。この予算とは別に伽倻遺跡の保守・整備予算も同様に、今年より20億ウォンが増加した145億ウォンが策定された。

文化財界の関係者は、「復元よりも徹底した調査と考証が先だという原則が徹底的に守らなければならない」とし、「政府と自治体が短期間の成果にこだわると、また別の歪曲が起こることもある」と話した。



柳原模 onemore@donga.com