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北朝鮮、クリスマスにSLBM挑発か

Posted December. 08, 2017 09:07,   

Updated December. 08, 2017 10:25

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先月、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」を発射して「挑発沈黙」を破った北朝鮮が、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)でさらなる挑発を準備している動きが確認されている。北朝鮮は昨年8月以降SLBMを発射していないが、SLBM挑発の休息期間、米国に対する攻撃能力を最大化する技術の確保に総力を挙げていたと分析されている。

政府筋は7日、「北朝鮮が新型SLBM『北極星3』の発射準備をする動きが確認されたのは事実」とし、「実験発射が迫っているとは見られないが動きが活発になったため、韓米合同の監視装備を使って注視している」と述べた。

日本のメディアも相次いでSLBM発射が迫っていると報じている。東京新聞は6日、北朝鮮が「北極星3」試作機をすでに5基開発したと報じた。北朝鮮も8月、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が国防科学院化学材料研究所を視察した写真を公開した時、「水中戦略弾道弾『北極星3』と書かれた説明版を写し、SLBMの改良に力を入れていることを示唆した。

「北極星3」は、北朝鮮が昨年8月に発射して500キロ飛行させるのに成功した既存のSLBM 「北極星1」(最大射程約2500キロ)を改良したもの。最先端素材の炭素繊維複合材を使ってミサイルの重量を大幅に減らす一方、ミサイルの長さは伸ばし、固体燃料をより多く搭載する方式で射程を伸ばしたと推定される。潜水艦専門家の文根植(ムン・グンシク)韓国国防安保フォーラム対外協力局長は、「北朝鮮は少なくとも『北極星1』の2倍の5000~6000キロまで射程を伸ばしたと見える」とし、「東海(トンへ・日本海)からグアムやアラスカを奇襲攻撃できる」と指摘した。

北朝鮮が「挑発Xデー」に米国人の祝祭日であるクリスマスの連休前後を狙う可能性も提起されている。SLBMは、北朝鮮が米国に対してICBMを実際に発射した後、米国が北朝鮮に対する攻撃を強行しても生き残って米国に対する核攻撃を強行できる核戦争反撃兵器であり、「ゲームチェンジャー」と言われている。これをクリスマス前後に奇襲発射すれば、米国人の恐怖心を倍加することができるということだ。北朝鮮は先月、米ワシントン時間で民間人が活動する午後1時台を選んで「火星15」を発射し、衝撃の効果を最大化した。

一方、この3年間で国連の北朝鮮に対する制裁決議を違反した国家が49ヵ国にのぼることが明らかになったと、米CNN放送が6日(現地時間)報じた。これは、米シンクタンク「科学国際安全保障研究所」(ISIS)が国連資料に基づいて2014年3月から今年9月までの対北制裁違反事例を分析した結果だ。

アンゴラ、キューバ、モザンビーク、イラン、シリアなど13ヵ国は、北朝鮮と軍事的つながりがあることが明らかになった。これらの国々が北朝鮮で軍事訓練を受け、軍事関連装備を取引したということだ。中国、日本、ブラジル、ロシア、カンボジア、エジプトなど20ヵ国は、北朝鮮の船舶が目的地まで行けるよう国籍をロンダリングする方法で北朝鮮を支援した。先月、米外交専門誌「ナショナル・インタレスト」(NI)は、北朝鮮が中国などの支援を受けてSLBM開発をしている可能性を提起した。

報告書は、「米国と欧州は、北朝鮮と軍事的に関連したり制裁違反の貿易をしたすべての国家に圧力をかけなければならない」と勧告した。



孫孝珠 hjson@donga.com · 周成河 zsh75@donga.com