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中が透けて見える伝統家具「鄭求昊スタイル」、白骨銅―朝鮮バンダジとタンス」展

中が透けて見える伝統家具「鄭求昊スタイル」、白骨銅―朝鮮バンダジとタンス」展

Posted December. 07, 2017 08:19,   

Updated December. 07, 2017 08:56

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「鄭求昊(チョン・グホ、写真)はさすが違った」

5日から来年1月5日まで、ソウル江南区清潭洞(カンナムグ・チョンダムドン)にあるチョ・ウンスクアートアンドライフスタイルギャラリーで開かれる鄭求昊の「白骨銅―朝鮮のバンダジ(上部だけに扉のあるタンス)とタンス」の展示。本業であるファッションデザイナーの領域を拡大して、韓国の伝統舞踊を感覚的に演出してきた彼が、今回は韓国の伝統家具を「鄭求昊スタイル」で解釈した。

韓国の伝統平壌(ピョンヤン)バンダジが鄭求昊によって、成人女性の身長の1.5倍の高さの透明家具に変身した。横6メートル、縦2.4メートルのこの「トランスフォーマー韓国家具」を見た瞬間、鳥肌が立つ衝撃と感動を同時に受けた。中が透けて見える韓国家具だなんて…。「プレキシガラスというプラスチック素材です。捨てられるもの、疎外されたものの使い道の価値を考えてみたかったんです。また、通常の家具は壁に隠れて裏面が見えないでしょう。家具ですが、家具でないようにその後ろ姿も見せたかったんです」

2003年、映画「スキャンダルー朝鮮男女の相悅之詞」のアートディレクティングをしながら、伝統文化の魅力にとらわれた彼は、今回、平壌バンダジを透明なプラスチックで解析した23点、京畿(キョンギ)バンダジを白い人造大理石で作られた2点を披露する。「家具に付ける金属である裝錫は、伝統絵柄に着目して、柄と配列を新たにデザインしました」。

韓国舞踊界で未曾有の完売ブームを巻き起こした「饗宴」と「墨香」でも、彼は、既存の伝統的五色の代わりに、無彩色で簡潔に演出した。女性ダンサーが黒いチョゴリの下にはいた黄色い菊色の韓服のチマは、それ故にモダンさが最大化される。「『黄黄』『赤赤』のような『本当の色』は、無彩色と会って光を放ちますね。色を和らげるほど舞踊の動作がよく見えます」。

そのためか。既存の柿色の木製家具の固定観念を愉快に飛ばした「鄭求昊の透明なプラスチック製伝統家具」がキラキラと輝く。



金善美 kimsunmi@donga.com