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米、軍事・石油・金融の「対北3重封鎖」を推進

米、軍事・石油・金融の「対北3重封鎖」を推進

Posted December. 01, 2017 09:20,   

Updated December. 01, 2017 09:51

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米国が、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)級「火星(ファソン)15」の発射挑発に対応して、今月、韓米合同空軍飛行演習に参加するF35ステルス戦闘機の数を3倍に増やすことを決めた。また、核心同盟国であるファイブ・アイズ(Five Eyes=米国、英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド)が共に対潜哨戒機P3とP6を活用して、北朝鮮の海上封鎖に乗り出す方針だ。

戦略資産の展開を増やし、海上移動路まで断つことで軍事的圧力を強化するほか、国連安全保障理事会で石油禁輸を含む新たな北朝鮮に対する制裁決議案を推進すると共に独自の追加経済制裁を出すなど、金正恩(キム・ジョンウン)政権を「3重の圧力と制裁」で追い詰めるという戦略だ。

トランプ政府関係者は30日、東亜(トンア)日報の電話取材で、「4~8日に予定されたビジラント・エース(vigilant ACE)韓米合同飛行演習に派遣するF35を3倍に増やす考えを韓国政府に伝えた」と明らかにした。当初、演習にはF22ラプター6機とF35A、F35B6機が参加すると発表されたが、F35Aが6機、F35Bは12機に増えた。ワシントン消息筋は、「ステルス機能を備えた戦略爆撃機F35が空軍のF15などと共に北朝鮮攻撃のシミュレーションを行う」と説明した。

米政府関係者は、「北朝鮮が海上で国連が禁止した行為をしており、これを摘発して国連の次元で対応する必要があり、(核心友好国の)ファイブ・アイズに北朝鮮付近の海上に対する対潜哨戒機活動を強化するよう要請した」と話した。

同日招集された国連安保理緊急会議で、米国のヘイリー国連大使は、「トランプ大統領が中国の習近平国家主席に北朝鮮への石油供給を断たねばならないと話した」とし、新たな安保理決議の方向を明らかにした。さらに、「戦争になれば、間違いなく北朝鮮の政権は徹底的に破壊される」と警告し、「すべての国連加盟国に、北朝鮮との外交および貿易関係を断つことを求める。投票権を含め、北朝鮮の国連加盟国の資格をはく奪することも一つの選択肢だ」と強調した。

一方、ティラーソン国務長官は記者団に対して、「財務省が(北朝鮮)の金融機関に対する追加制裁を含む独自の制裁を発表する」と予告した。そして、「私たちは追加制裁に対する長いリストを持っている」とし、「そのうち金融機関が含まれており、財務省の準備次第、発表することになる」と説明した。

一方、トランプ大統領は同日、ミズーリ州セントチャールズでの演説で、金正恩朝鮮労働党委員長を「病気の子犬」とこき下ろした。「病気の子犬」は、自分の吐いた物を食べる子犬を指す俗語で、精神が正常でない人を意味する。ヘイリー国連大使も、「世界ののけ者(international pariah)」と切り捨てた。



朴庭勳 sunshade@donga.com