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中国名門大学教授、「中国は躊躇せず韓米と北朝鮮の急変事態を議論すべきだ」と主張

中国名門大学教授、「中国は躊躇せず韓米と北朝鮮の急変事態を議論すべきだ」と主張

Posted November. 21, 2017 10:07,   

Updated November. 21, 2017 10:15

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中国の習近平国家主席の特使、宋濤・党対外連絡部長が4日間の訪朝を終えて20日午後、北京に戻ったが、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談を行ったかどうかは公開されなかった。宋氏は同日午後5時半頃(現地時間)、北京の首都空港に到着し、固い表情だった。

宋氏が20日午前、平壌(ピョンヤン)を離れる直前に金委員長と会談した可能性は排除できないが、中国と北朝鮮のメディアはいずれも金委員長との会談について報じなかった。金委員長が習主席の特使との会談を拒否したとすれば、トランプ米大統領が習主席を通じて金委員長に伝えようとした対話条件を拒否したと考えられる。習主席の特使との会談を拒否したことは、中国に対する金委員長の不満を露骨に表わすことなので、北朝鮮との関係改善に臨もうとした習主席の体面も傷つくほかない。

北朝鮮の朝鮮中央通信は20日午前、宋氏が19日に故金日成(キム・イルソン)主席、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の遺体が安置された平壌の錦繍山(クムスサン)太陽宮殿を参拝し、平壌牡丹峰(モランボン)の中朝友誼塔に献花したと報じた。中国共産党対外連絡部は18日、宋氏が北朝鮮の崔竜海(チェ・リョンヘ)、李洙墉(リ・スヨン)党副委員長と会談したことを伝えが、そのほかの宋氏の北朝鮮内での活動は明らかにしなかった。

 

金委員長が宋氏の平壌出発当日の20日午前に会った場合、北朝鮮メディアの特性上、翌日の21日に関連報道が出る可能性もある。金委員長が対北制裁を続けてきた習主席に対する不満を表して宋氏との会談を先延ばしにした可能性はあるが、特使との会談を最初から拒否することは、中朝関係を最悪な状態にすることなので、金委員長にもプレッシャーになるほかないということだ。

しかし、崔竜海と李洙墉両氏が先に会って、宋氏が持ってきたメッセージに突破口がないと判断した金委員長が会談を拒否した可能性が高い。トランプ大統領は習主席を通じて、「北朝鮮が核・ミサイル実験と開発を中止し、関連兵器を輸出しなければ対話できる」というメッセージを送ったものと見られる。トランプ大統領は最近、北朝鮮の核・ミサイル実験と韓米軍事演習の同時中止という中国の二重凍結提案を受け入れられないことを明確にしている。しかし、金委員長は核放棄の意思はなさそうだ。北朝鮮の外交官たちは、米国が先に韓米軍事演習を中止してこそ対話が可能だというメッセージを発信している。北朝鮮のムン・ソンモ・タイ大使は20日、現地の英字紙「ザ・ネーション」とのインタビューで、「米国が(北朝鮮に対する)攻撃計画を撤回してこそ対話ができる」と主張した。

2ヵ月間挑発していないが、必要に応じて核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射など追加挑発を行う考えの金委員長としては、習主席の特使に会う気持ちはなかったということだ。

宋氏が、崔竜海、李洙墉両氏と会って、両国・両党の関係改善の必要性について言及したが、金委員長との特使会談が拒否されたとすれば、習主席の怒りもかなりのものと予想される。習主席が2期目に周辺国家との関係改善に乗り出したが、中朝関係は硬直状態を簡単には抜け出せそうにない。北京の外交筋は、「中国政府関係者たちは、宋氏の訪朝で問題が解決される奇跡が起こるとは期待していない」と伝えた。



具滋龍 bonhong@donga.com