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詩人・高銀氏が「万人譜」を執筆した書斎、ソウル図書館に再現

詩人・高銀氏が「万人譜」を執筆した書斎、ソウル図書館に再現

Posted November. 21, 2017 10:07,   

Updated November. 21, 2017 10:16

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詩人の高銀(コ・ウン)氏(84)が25年間、「万人譜」を執筆した京畿道安城市(キョンギド・アンソンシ)にある自宅の書斎が、旧ソウル市庁舎であるソウル図書館で再現される。ソウル市は21日、万人譜関連資料の展示スペースである「万人の部屋」を、ソウル図書館3階のソウル記録文化館に開館すると明らかにした。万人譜とは、古代から現代まで、様々な人物を扱った連作詩である。

万人の部屋には、高銀詩人が肉筆で書いた「万人の部屋」というフレーズをはじめ、様々な活動内容が書かれた年譜を見ることができる。ソウル市の関係者は、「日本植民地時代や韓国戦争、民主化運動などの時期を生きてきた韓国現代史の生き証人だ」とし、「詩人の年譜を見るだけでも、韓国現代史を垣間見ることができる」と話した。

万人譜の肉筆原稿だけでなく、執筆当時に使用していた座敷机、筆記具なども展示されている。個人物品であるメガネ、帽子、服も見ることができる。詩を書く際に参考していた書籍もいっぱい積まれている。展示品は、詩人高銀が寄贈したものであり、万人譜の構想から執筆までのすべての過程を見ることができる。ソウル市の関係者は、「あの時代に出版された本はほとんど持っている。延々と知識を追求してきた作家の情熱を推し量ることができる」と語った。

部屋の名前は高銀詩人が自分でつけた。氏は、「『万人譜』ではなく『万人の部屋』と名前を付けると、私も万人譜もそこに含まれる」と語った。

3・1独立運動や抗日独立運動家に関連する肉筆原稿資料が展示された「民の誕生」の企画展も設けられた。韓龍雲(ハン・ヨンウン)、李陸史(イ・ユクサ)、金九(キム・グ)、曺奉岩(チョ・ボンアム)、張俊河(チャン・ジュンハ)はじめ物乞いと芸者が慶尚南道晋州(キョンサンナムド・チンジュ)で万歳運動を行った「物乞い独立団」「芸者独立団」などの物語も見ることができる。

ソウル市は、この他に万人譜の肉筆原稿1万枚あまりをデジタルデータにして、市民が簡単に閲覧できるようにした。21日午後2時、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長と高氏などが出席する中、開館式が行われる。



鄭智煐 jjy2011@donga.com